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ボララスなどの極小型な熱帯魚と赤系水草、そしてエビとドワーフザリガニとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)の記事になってます。 とくに、魚の病気の治療と予防、コケ防止(藻類の抑制)、赤系水草の色揚げを無理のない方法をさぐり実践!
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下の写真はアフリカンランプアイのマツカサ病の治療前治療後です。
マツカサ病、ポップアイ、鰓めくれ病、尾ぐされ病などのエロモナス菌が関係する病気の直し方についての記事です。
しかしダメージさえあたえなければ、週に一回3分の1とかの水量にこだわらなくてもよいと考えています。
魚はpHの変動にはゆっくりなら対応できる生物なので、新しい水を注ぐときにゆっくりと1時間かければいいのです。
ダメージさえ与えなければ、全量を交換してもいいわけです(それは無理ですが)。
逆に言えば、硝酸塩濃度が十分な値(50mg以下)にまで下げられなければ、ノーダメージで少量だけ交換しても意味はありません。
硝酸塩によってどんどん体力を奪われて病状が悪化していくだけです。
なので発病したのを確認したならば、まず水槽の硝酸塩濃度を十分に下がるまで交換するしかありません。
6in1試験紙25枚入りを使用して確実に濃度を下げます。水槽の水に浸して1分待ってから比色します。
病気の個体がよく出る水槽は、間違いなく高濃度です。
場合によっては6in1の測れる濃度の上限250mgをはるかに超えた量が溜まっていることもあり得るので、バケツ一杯水を替えた後に2枚目を使ってみても、色が1枚目と変わらないなんて事態もありえます。
それは濃度が250mgよりずっと高いからと考えます。濃度が下がるまで換水を続けましょう。
飼育水に1秒浸して、1分後の比色で、50mg以下になったらその日の換水は終了です。
しかし、3日後にも図ってみてください。できれば翌日。
よくマツカサ病にかかる水槽は、硝酸塩の溜まる速さが尋常ではないです。50mg以下になるまで水を替えましょう。
ろ材や水槽内の洗浄の必要性
おかしいと思うかもしれませんが、ろ材の交換はこのタイミングでしないでください。水槽サイズに適合した普通のろ過装置がついている限りは(30㎝キューブや60㎝規格水槽など)。
ただしろ材の定期交換を推奨するタイプのろ過装置の場合、別のものを足すことも検討してください。たとえば外掛けろ過しかないなら、内部にもスポンジフィルター(水作など)を追加します。そしてそれをめったに洗わないようにします。
硝酸塩の濃度が安定するまでは
換水を惜しまずおこなう
とにかく毎日慎重に水を替えていれば、病状の悪化だけは防げるのがエロモナスのマツカサ病です。エロモナス菌は毒性が低いのです。
常在菌なので滅菌することはできません。
(毎日換水していてもそれでもどんどん病状が悪化していくならカラムナリス菌の方も疑いますが、これは過去にカラムナリス菌の関連病にかかったことがあるか、別の個体から伝染するしかありえません。ただしスネールなどの別種からも感染します)
要は、水温変化、ペーハーショックなどのダメージを極力防ぎながら新しい水へ交換することです。
いってみれば「かけ流し」で魚を飼うのと同じように、水質の変化も悪化もないから魚は体力を取り戻していきます。
しかしよく発病してしまう水槽は硝酸塩濃度が上昇しやすい状態になっていて、薬浴がききにくいです。
水を替えた直後から、がんがん溜まってくる硝酸塩で魚はダメージを受けているのです。
経験上、硝酸塩濃度が高いと、
薬浴しても直らない病気だと感じてます
この魚も薬浴をするまでは症状が続いていたのだから、薬が効いたのは確かなのですが、濾材と底床のコンディションを回復させて初めて薬がききました。
底床やろ材を洗浄したわけではないです。むしろいじらないように気を使いました。
小型魚少数しかいない中~大型水槽なので、「下がったコンディションが」上がってくるのも遅いという理屈(水量に対して生物が少なすぎる)なのですが、その仕組みについてはこちらのページでの説明を十分お読みいただかないとご理解いただけないでしょう。とりあえずそれは後回しでいいです。
水質と病気の経過
去年10月の発病時は硝酸塩濃度75ppm~100ppm、3日に一度~毎日換水。魚は元気がなくなって一週間ほど姿見られず。
死んだかなと思うが他の個体のためにも換水はつづける。後日、その魚は元気なのを確認。
1月からは硝酸塩濃度が50ppm以下でなんとかキープ。魚は元気ほぼ無換水。マツカサになったまま。
3月あたりで25ppmぐらいに落ち着き、5月に2回、エルバージュエースで薬浴。
回復してきて7月の写真となりました。
もしも中~大形魚の水槽だったりすれば、逆にもっと早く環境が改善することはありえます。硝化サイクルが立ち上がって以降の環境改善の速さは、糞の量が決め手ではないかとさえ考えています。
だから水槽によってはもっと早く改善するかもしれないので、試験紙で硝酸塩濃度を測りながら毎日水を替えていき、硝酸塩濃度が高まらなくなったら週一回換水などの普通のペースに戻します。
環境を整えるとは?
なぜ無換水なのに硝酸塩が減るのかと言うと脱窒が起こっているからであり、環境を整えるというのは、自然に脱窒する環境となること(週一回換水で間に合う程度まで、硝酸塩が増えにくくなること)なのです。
逆に言えばマツカサ病などの原因は硝酸塩が週一回換水では間に合わないほど早く溜まるほどの「環境悪化:脱窒しなくなること」だといえます。
だから「環境改善のために」
ろ材や底床をいじらないようにするのです。
金魚など中形魚以上で泥の溜まり方が早いなら少し掃除してもいいですが、掃除しすぎてはまずいです。ちょっと溜まるまで掃除は我慢してください。
一般的なハウツーでは脱窒しないといわれてはいますが、これは実測値に一致しない説明です。なので私個人は違うとあえて断定します。脱窒ありきで管理しないと再発しやすい環境になってしまうのです。
しかし、脱窒のために特別なろ材や装置はまったく必要ありません。水槽サイズに適合した大きさのろ過装置にしてあれば大丈夫(ろ材容量と流量が水槽サイズに適合)。
遮光が必要な薬だけど
薬浴はろ過装置と水槽丸ごとエルバージュエースで、1か月ほどあけて2回行いました。
薬浴後に水質が悪化することもないので、濾過細菌にもほとんどダメージはないのでしょう。
これは絶対に常備したい薬です。
安価なのですが、
マスク、防護眼鏡、手袋が必要な薬品です。
エビ、水草OK。私は保証する立場にないですが、薬浴中もいれっぱなしで大丈夫でしたよ。
遮光はしませんでした。薬剤が光で分解するタイプなので、もし太陽光が直接当たるなら遮光したほうがいいでしょうね。
水槽用ライトは強くとも太陽光の10分の1程度の照度しかないので分解速度も10分の1程度に遅いと思われます。水槽サイドをボードで塞いでいるので西日も全く入らないです。
薬浴の後で水を替える時もマスク、防護眼鏡、手袋などして行いましょう。
塩
塩はいらないです。
条件が合えば、薬はよく効くので余計なことはしなくていいのです。
水草に壊滅的打撃になるので、ちょっと効果がある程度では、「使わない」を選択しますよね。
データ的にも、魚が耐えられない程高濃度にしないと菌の繁殖力を落とす効果がみられない(塩が4%以上必要)のでまったく意味がありません。
塩浴で枯れていく水草。数年前の塩浴の写真です。カラムナリスでした。その後、数か月おきに再発し、塩をいれず薬だけで直すことができて、3回目の薬浴で出なくなりました。
(再発の原因は、サカマキガイなどスネールにも感染していたことを知らずに、「見つけた病魚のみ」隔離して薬浴していたため、後々スネールから魚とエビに伝染したこと。)
塩は今回のマツカサ病の治療でも全く入れてないです。
また、淡水魚が塩で元気になる仕組みがどうも理解できないし、元気になるなら何故塩分のある下流域に金魚がいないのか説明がつかないです。
検索で有効なエビデンスが見つかったこともありません。
ただ「塩を0.5%いれるとよい」との文言が、どの薬浴情報にも判で押したようにあるだけだったのです。
その手の塩浴の記事はよくみかけますが、考えるに塩を入れるために隔離した水槽が新しい水だったから調子がよくなった+塩の刺激で泳ぎ回ってしまっただけなのでは。
しかしこの手の病気は「予後が悪い」とも書かれることがあります。それは一時的に隔離した水槽の水がよかっただけで、すぐ悪くなってしまったので体調もまた悪化してしまったことを表している、と考えています。
せわしない魚種や、
いじめられている個体ほど
マツカサ病にかかりやすい
全体からみた病気の個体はこんな感じでした。真ん中上やや左。
鰓ぶたがつらそうに動いているのに、泳ぎは活発で、餌はバクバク食べてました。抵抗力を得るために栄養が必要なので、おなかがすくのでは。
腹水でおなかが膨れているので苦しそうだから、と餌をあげない選択をすると弱ってしまうことでしょう。食べ過ぎない程度にはあげた方がいいと思います。
与えている餌
魚にとって消化の悪い小麦粉中心のフードより、どじょう養殖研究所の水源などがいいようです。そのかわり餌が固いので噛めないと吐き出すから粒が小さいタイプを愛用しています。
それでも食べられない魚種には乳鉢ですりつぶしたものを、100均の容器に入れておき、適量まいています。
フンが少なくてぶらさがらないのでおなかの負担が少ないのが観察できますよ。
餌の注意点
「何々菌配合なので病気予防になる」という人口飼料を与えていた時期の話、結局、水質が悪いときには発病を防ぐことはできなかったし治癒した試しもない、という経験があります。
このような宣伝文句をつけるなら、しっかししたエビデンスをとってほしいものです。
あと、人口飼料でなくて生餌や、生餌の乾燥したものは、寄生虫の卵や害虫の卵も混入していることがあるので、生餌しか食べない魚種でもない限り人口飼料にした方が安全です。
私の水槽では乾燥ミジンコでプラナリアが湧いてしまいました。
水槽丸ごと薬浴しちゃおう
エルバージュはきつい薬ではないです。用法を間違って24時間浴の量で一週間浴してしまっていましたが、エビも死にません(おすすめはしないです、説明書には効く効かないにかかわらず24時間でやめてくださいと書いてありました、一週間浴すれば効くということではないです)。
ただ規定量がものすごく少ないのです。
多すぎればもちろん害がでるかもしれないです。
だから希釈が大変なので水槽丸ごとが簡単でおすすめ。
魚の体力が大事な病状なので、バケツやプラケースなどに入れて薬浴するのは、魚にとって極度に居住性が落ちるので疲れさせるため効果が落ちると思われます。
ただ、移し替えた容器の水は一時的に新しい状態なため、容体が回復するように見えることもあり得ます(新しく水道水を使った場合)。水槽の水が悪いから体力が落ちているんですから。ただ水質も大きく違うのでショックを起こしかねないのでやめたほうがいいです。
薬が効かないぞプンプン??
直ったの効いたのと調子よく言いましたが、条件が整わないと、経験上、薬も効かないです。
ではどうやったら効くようになるのかです。
エロモナス菌のせいではあるけど
マツカサ病のようなエロモナス菌に関連する病気は、日和見感染なので、伝染はしないです。
いわば元気な個体にはかからない病気ということです。
・マツカサ病
・ポップアイ
・鰓めくれ病
・穴あき病
・尾ぐされ病
などで、「急性のものでない場合(カラムナリス菌による病気ではない場合)」はほとんどエロモナス菌の日和見感染みたいですね。
しかし薬浴で病気を治すには、経験上、硝酸塩濃度が高いと効かないです。
エロモナス菌は水槽には普通にいる常在菌なので薬で全滅させればいいという訳ではありません。
まず魚が菌と戦える状態にしてあげてから、薬をあげて、魚体を応援するのが効果的と考えられるのです。
具体的には硝酸塩濃度を永続的に低い濃度で安定させることなんです。
効かない状態なのに
薬を入れ続けると逆効果!?
魚が体力を復活させる前に、常に水槽内にエルバージュを添加しちゃうと、耐性菌が出来てしまって非常に危険だと思われます。
魚の体力が低下するのが病気の原因(日和見感染ということ)なのです。
体力低下の最大の要因は
底床とろ材のコンディション低下
薬が効く状態まで戻さねばなりませんが、
私の水槽ではどうして魚の体力が落ちたのか、
なのですが、
水草に元気をつけるために、窒素肥料(硝酸態窒素やアンモニア態窒素)を入れすぎたことが原因で、硝酸塩濃度が異常に高まってしまった時期に体力が落ちてしまいました。
・130リットルの水量に対して超小型種十数匹のみ
・硝酸肥料を入れた
水草が必要とする硝酸塩ですが、その時期は濃度が低すぎた(検出しない程低かった)ために肥料を入れて様子を見ようとしたのですが、スイレンスティック5本を埋めただけでそんなに高濃度になるとは思っていませんでした。
環境によっては逆に5本では何の変化も見られないなんてこともあり得るでしょう。
これはろ材や底床のコンディションによるとしかいいようがありません。中大型水槽なのに小型魚少数のみということが影響していると考えています。
逆に生体少数の方がよさそうに思われる方も多いと思いますが、これは別ページで説明しています。
お読みになれば、コンディション悪化の理屈はわかっていても予想がつかないこともご理解いただけるでしょう。
硝酸塩は多すぎると、魚の体力を削ります(魚の腸内で亜硝酸に還元されてメトヘモグロビン血症という、一種の酸欠状態に)。
写真は結果的に水草の育成は大成功にみえますが、実はキューバパールグラスの成長を促進したかっただけ(しかも失敗、グーラミィの泡巣の材料にされて増やせませんでした)で、その他の水草たちは大して変化もありません。
固形肥料は手で取りだしたらばらけてしまい、硝酸塩濃度が3か月近く下がらなくなってしまいました。
水を替えても一日二日で100mg以上に戻ってしまう状態だったのです。
普通はどういうときに
マツカサ病になる?
予防法は
・ろ過装置がない
・逆にろ過装置の掃除のし過ぎ
・魚が少ない割に窒素分の入れすぎ+炭素分の少なすぎ
一般論でいえば、ろ過装置をつけない飼い方をすると、毎日水を替えていても、魚が弱ってしまい、マツカサ病によくかかること請け合いです。
ろ過装置がないならば、水槽サイズにマッチしたろ過装置を取り付けて、1か月以上は待つ必要があります(浄化細菌が十分増える必要がある)。流れが強くなりすぎると魚が弱るので大きすぎてもダメです。
もしもろ過装置を付けていても、まめに掃除しすぎていると浄化細菌の環境を壊してしまい、硝酸塩濃度が高くなる原因になります。浄化細菌の作り上げる大事な環境は、たまった泥の一粒一粒のなかにあります。
金魚の伝統的な飼育方法では、確かにろ過装置はありません。電気のない江戸時代からの伝統だからです。ただ、金魚がマツカサ病にかかっている記事は大変多いですね。
ろ過装置が必須というより
新しい泥の堆積過程が必須
その金魚の生産地ではそんなに病気を出すのかと言えばNOです。
深めの田んぼのようなところで青水を作ってから大量の稚魚を放流しているようです(関西のある地域)。ろ過装置はみあたらないですが、そこは岩組の池でもなければ水槽でもなく、底床は土(踏み固められているかも)です。
秋までにはすべて集荷し、汚泥を取り去ってしまうようです。育成される金魚の数も多いですが、その魚の量に比べて水の量が大変多い、底床は土、1年以内に出荷され泥と水を全部抜く。しかし病気を出す水槽なら月に数匹が病気になるのに、出荷までの数か月間ほぼ全部健康体です。
簡単に言えば新しい泥が溜まっていく状態のときが一番いいのだということではないでしょうか。
溜まりすぎてヘドロになったものは有害なガスを発生させて魚を死滅させてしまうので、抜かねばなりませんが、常に泥を警戒して掃除しつづけると脱窒しなくなり換水ペース以上に硝酸塩が溜まってしまうのです。
硝酸塩濃度が低く安定する
方法とは?
1 窒素肥料の回収(入れすぎた異物でバランスを壊したので回収)
2 底床とろ材のコンディションをキープすること(根本解決になる)
3 毎日換水(濃度が高すぎなければ一週間に4分の1の水を替えるだけでいい)
と考えています。
低く安定すると病魚は薬浴が効くところまで回復します。安定するまで「食いそうで食わない」式換水をしながら普通に飼えばいいんです。
普通なら1は無視していいです。
だから2こそが一番大事なことであり、3の毎日換水は根本解決にはならないですが、急場しのぎとしては大変有効(ただし食いそうで食わない式の方法で)で、魚の体力を落としすぎないことにより、その後の回復のチャンスを作れます。
水を注ぐ際には慎重でなければ魚が疲れてしまい、逆効果になりかねません。
結構時間がかかる
しかし、ひとたび底床とろ材のコンディションが狂ってしまったときには、すぐには直せないので、3は欠かせない対策なのです。
硝酸塩濃度が高すぎの状態は3か月ほどは直りませんでした。
70ppm以上の状態で3か月つづき、写真の雌個体は、雄個体に追い回されながら過ごしたので過酷だったのでしょう。1か月目で発病しています。
水草多量だし大きな水槽なので逃げ場はあったのですがせわしなく逃げ回ってました。
その間3日に一回ほどしか換水できなかったのでマツカサ病を発病する個体が出てしまったという感じです。
コンディションのキープって??
20年以上の小型魚飼育の経験上、2番の底床とろ材のコンディションが悪いと、エロモナス関連の病気は薬浴しても直らないです。そして、そのままだといくらマメに水を替えていても、一週間からひと月に一匹づつ発病してきます。
やがて飼育が嫌になってしまうでしょう。
では根本解決といえる2を具体的にどうやって執り行うのでしょうか。「食いそうで食わない」式で水を替えながら、ろ材と底床のコンディションが整うのを待つしかないです。
具体的には「脱窒は普通に起きている!?魚の病気と泥と硝酸塩の関係」で説明しますので是非お読みください。
保証はできないけど
早い時期に効果を上げそうなのは
魚のために一刻も早くろ材と底床のコンディションを整えたいところですが、アクア製品で可能性がありそうなのがテトラナイトレイトマイナスです。
あくまでもコンディションが整ったら薬浴と言う順序であることをお忘れなく(薬を無闇に多用すると耐性菌ができる)。そのための硝酸塩濃度の確認が必要です。
まとめ
・マツカサ病や鰓めくれ病などのエロモナス菌由来の病気は、硝酸塩濃度の高さが原因
・なおすには硝酸塩濃度を低い状態に改善する必要がある
・水槽サイズに合った通常のろ過装置を1つつけてあればよい
・薬は改善後に使う
・改善までは毎日慎重に水を替える
・ろ材の洗浄、交換、泥掃除はある程度に控える
カラムナリスについて
一方で、伝染病であるカラムナリスの話ですが、
下はカラムナリス菌に感染した、トランスルーセントグラスキャット、その下はアフリカンランプアイの写真です。
ところどころ、もやもやっとした、またはぬめぬめっとしたものがでていたり、ひれやヒゲが溶けてきていたりして、元気が全然ないという重篤な感じが、一日や二日の短時間で起きて、つぎつぎに伝染し、小さな魚種なら一週間もしないうちに死んでしまうのがカラムナリスですね。
・口ぐされ病
・穴あき病
・ヒレかけ病
・鰓かけ病
かける、溶けるがカラムナリスの特徴です。トランスルーセントグラスキャットの場合は、ひげが欠けていきました。
エビやスネールにも伝染しました。
カラムナリス菌は、たんぱく質を溶かす性質があり、見えなくとも全身の表面が感染していて、いろいろ溶けてくるのでどんどん体力を奪っていきます。
こうしたカラムナリスという菌が原因の病気は、急性なので一刻も早く薬浴しないと死んでしまいます。
そういうところがエロモナス菌と逆なんです。効く薬は同じですが。
逆に言えば、ろ材と底床のコンディションを整えなくともエルバージュエースがよく効くので急ぎ薬浴しましょう。
説明書をよくお読みになり、量は細心の注意をはらって計算し、絶対に一桁間違えたりしないように注意ですよ。よく効くので落ち着きましょう。
隔離はしないのがおすすめ
量を間違えないことが前提ですが、水槽まるごとの水量に対して規定量の使用で水草もエビも入れっぱなしでOKです。
貴重なエビで心配ならば、隔離するしかないでしょうが、サテライトやタンクインタンクなどによる隔離は、スネールが出入りして、病気を媒介し全滅するという失敗経験があるので、まるごと薬浴を推奨しています。
感染したスネールもこれで直るから目の敵にしなくて大丈夫。
おことわりとお詫び
私は24時間浴の量で一週間浴をしていた(薬一回分の量で一週間水を替えなかった)のですが、これは、説明書と用法がちがいますね。理由が二つあります。
・薄まる薬効 薬効が光で分解する性質なのでライトをつけたままなら薬効が薄まっていくため、一週間浴しても薄まっており効果が強すぎることはなさそうだ
・環境への配慮 薬効が残るまま、下水に飼育水を流すことによる耐性菌の発生の問題を気にしているので、光で分解されきってから水を替える(下水に流す)ことにした
以上です。推奨するわけではないですがご一考ください。魚エビなどに副作用の害が見られるわけではなかったです。
最後に
「脱窒は普通に起きている!?魚の病気と泥と硝酸塩の関係」これさえご理解いただければ、経験上、新規導入個体や、生餌が必要な魚種以外ではほぼ病気知らずとなってくれます。
もしかかっても薬で直るから、いままでと全然違う、らくらくの水槽管理が実現するでしょう。
ぜひお読みください。一般的なアクアリウムのハウツー情報とは考え方が異なりますが、生物学的におかしいとは言えないものと自負しています。