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食いそうで食わない?

ボララスなどの極小型な熱帯魚と赤系水草、そしてエビとドワーフザリガニとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)の記事になってます。 とくに、魚の病気の治療と予防、コケ防止(藻類の抑制)、赤系水草の色揚げを無理のない方法をさぐり実践中!

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炭と鉄でコケ防止!?換水で藻が出た!

2価鉄液肥を入れると出てくる藻の対策として、
水槽の中にまた余分なものを入れてみました。

以前の余分なものは、藻類の巣窟惑星になってしまいましたが、今度はどうなる?

結果もこの記事に追記します。2019.1.4追記
 ⇒
使用前左 使用後右
結果は大成功ですが、注意点もあるので最後までお読みいただきたいと思います。
2019年追記:注意点の症状についてのネット記事を発見、追記しました。

黒ひげと言われる紅藻類のなかまが
変貌??
 
魚を綺麗に撮影しようとすると、どうしても写りこんでくるコケ(藻類)。

カメラの明るさ感度をどんなに調整してもコケだけは写っちゃうという、ごまかしにくい奴。

現在出ているコケは灰色のもずく状で生体が食べたがらないやつです。

丈夫で水草に活着していて、手で取ると葉や茎ごとちぎれてしまいます。

10匹のマジペンつついて引きちぎったりしてますが、目に見えて減る様子はありません
 
コケがついた茎ごとカットするには水草の調子が悪すぎるので、無理にカットして葉の数を減らすと衰えて全部溶けかねないと思うから数ヶ月放置中なのです。

このもずくっぽい藻類は、肥料として2価鉄を入れているとよく出ます。頑固な黒ひげのかわりにこれになる感じですね。

アクアリストの間では黒ひげと同じ紅藻の仲間だといわれているようです。

酸で消えてくれる黒ひげは出なくなってしまったので、二価鉄液肥の添加で黒ひげがモズク状に変貌したのかは確認できませんでした。

二価鉄液肥を入れると翌日あたりから急に発生してきて活着力がより強く、成長の早い有茎水草のふちにまで生えてきてしまうところがさらに厄介です。


このコケの原因は
黒ひげと同じく原因がリンだとすれば、問題はリンの減らし方ですが、水草の成長力でリン分を吸収しきって完全にコケ防止してくれるのはかなり先のことになる模様。

ヒメツメガエルさんやテキサスドワーフザリガニさんが痩せコケないように、餌をわざと余るように与えているので、餌に含まれるリンが過剰に水中に漂っているのかもしれません。

痩せると機敏になって普段食べないものに食いつくんじゃないかと。

(餌:どじょう養殖研究所 水源 Bランチュウベビーゴールドを与えていますが、特別にリン分が多い餌というわけではないと思います。魚の太り具合もひどくなく、コンディションがいいので気に入っています。)


このとおり餌取りの下手なカエルさんは毎日飽食状態。

自分より皿の方がでかいなんて羨ましい!

しかしあんまり餌のやりすぎで苔だらけになるような印象はありません。餌は毎日、気づくと何度も与えますが、毎日コケが増えていく感じではないんです。

冒頭の写真もドバドバ餌やりすぎの割にはコケが少ないとも言えないでしょうか?


意外なリン混入ルート
それは水道水

換水した水道水からもリンが混入するとの情報が。

濾材をゆすいでしまった今年初頭からは硝酸塩濃度が高いので、3日に一度換水していたので、これがコケ発生を助長しているかもしれません。

経験的に、換水2日後ぐらいにコケが妙に伸びているのを見ることが多いです。


換水回数を減らせそうになってきた
ちょっと脱線しますが2015年3月21日、つい先ほどの計測でやっと硝酸塩濃度の安定を確認できたところです。

先日から6in1 試験紙の色は50~100ppmの色の範囲で顕著な変化が見られず。

餌はまったく控えていません。

砂糖無添加ですが、餌が多いので十分脱窒し始めているようです。

なのでこれからは換水間隔も1週間とか2週間に伸ばすことができ、水道水からのリン混入量が減ることで、コケが減ってくる可能性もあるかもしれませんが、それを待ってられないほど汚くなってきました。

嬉々として換水してきたツケが…


換水したらコケが出まくる経験則
リン分は、硝酸に対する脱窒作用のような、気化させて水槽から出す手立てがない成分です。

換水するとリン濃度を水道水なみに調整できるはずだけど、しかし体験的には換水数日後に黒ひげが勢いづいていることが多かったので、コケ対策的には「換水するより放置のほうがマシ」という印象。

換水を頻繁に行う限り、黒ひげ藻類が消えていくとは考えられません。

しかし当然ながら硝酸塩濃度が高い状態を放置していたら生体がダメになるので、脱窒がうまく行き始めるまでは換水で食いつなぐ必要があります(立ち上がってないのではなく、泥掃除後は必ずこうなる、硝化バクテリアとは無関係)。

換水の時にリン分を取り除く手立てをとらないと、藻類を応援してしまうことに。

私は以前の記事で「藻類発生防止のためにも換水した方がよい」的なことを書いていますが、藻類発生防止のための換水が効果を上げるのは、藻類が増える異物を入れてしまった時の異物(不要なミネラルなど)を薄める時などだけかも?

水槽の掃除は注意が必要
底床やろ材を掃除するとコケが減るという未確認情報を見ることがありますが、これは下の3点の場合は効果的かもしれないけど、魚のためには、やり過ぎないほうがいいです。

1・泥が溜まりすぎて嫌気化し硫化水素が 臭うほど 出る時
(腐ったゆで卵の臭い、硫酸カリウムなど硫化物を添加しないと出ないかも、当方は炭酸カリウムを使用)
2・微量ミネラルの過剰投与を薄める時
3・未分解のエサ(P含有、カビの原因)があって捨てざるを得ない時

底床やろ材の泥掃除をしたとき、硝化は問題なく行えるものの、意外にも脱窒効果の阻害につながり逆に硝酸塩濃度が上がってしまううえ、しかも硝酸塩濃度は、コケの増え方にほとんど影響がありません(くわしい記事はリンク先参照)。
実際に、掃除して濃度が急激に上がることが何度もあったし、面倒なことにコケがなくなっても硝酸塩濃度が250ppm(魚に危険な濃度)を超えていることが普通にあったので、安易な底床や濾材の掃除は危険な行為でもあると思っています!
(※ただし堆積しきってろ材が埋り、硝化ができなくなってしまう前までには掃除が必要でタイミングは飼育数とロ材容量のバランスでかわる)


もし掃除するなら、掃除した翌日から一週間ほど6in1 試験紙などで硝酸塩濃度を測ってみた方がいいです。比色は1分後を厳守。
エーハイム エココンフォートなど水槽サイズに適合したフィルターがあって小型魚中心である限り、フィルターは流量が落ちない限り掃除しないこと、底砂も餌の残りがカビたりしない限り掃除せず、硝酸塩濃度を薄めるため水だけ換えるのが無難というのが、当方の結論です。
これは掃除した後に硝酸塩濃度を計ればわかります。























なぜ放置のほうが
マシなのか考えた
コケが利用できるリン分はイオン化して水中に溶けているものだけです。

コケは底床に根を張っていないので、沈殿した状態ではコケにリンがゆき届かないから。

放置とはいえ毎日餌を投じているのに、どうしてコケが出ないのかというと、

餌を入れただけでは黒ひげがでない理由
餌にはリンとともに、鉄分も入っていますね。

底砂にも鉄分があるでしょう。

リンク先によると、鉄分は炭素とぶつかるとイオン化して水に溶け出します。

炭素も餌や底砂にあるでしょう。

Wikipediaによれば、鉄はイオン化傾向が強いらしいので、炭の必要性は私には説明できませんが、とりあえず炭と関連する物として記事を続けます。

鉄のねじだけでは
防止効果がない

なぜなら、鉄のねじだけを水槽に入れていても黒ひげ藻防止効果はなかったからです。

だから炭も必要だという情報に乗ってみたというわけ。

ねじが入っていた頃の写真です。真ん中あたりにトロロ状の藻類が見えますね。

鉄を入れるだけでは藻類防止の効果はとくにないと思う理由です。現在は撤去してあります。

炭と鉄とリンの関係性に賭けた
炭と鉄がイオン化した鉄を水中に放出するという、この情報に賭けると、

1鉄イオンがリン酸イオンと結びついてリン酸鉄となり沈殿
2底よりは上の方にある藻類に、リンが行き渡らない。
3したがって藻類防止効果が出るのでは?

と考えたのです。

この仮説は、水草の肥料にはリンが少ないのに水草が健康に育つこととも合致します。

だからリンを含んでいる餌を入れているはずなのにそれほどコケが出ない。と考えたらつじつまがあいますね。


沈殿した鉄はどうなる?
錆びるの?じゃあ汚いね?w

水草は沈殿したリン酸鉄を利用できるのか?なのですが、(利用されにくいとの情報もあるけど)、こちらの質問サイトから要約すると、

「人間が鉄分を食事から吸収する際に、鉄は野菜のものより動物性のヘム鉄(二価鉄)の方が5倍ほど吸収しやすく、リン酸鉄のような非ヘム鉄の吸収率が悪い」という情報から、

野菜は非ヘム鉄を吸収しており、同じ植物である水草も非ヘム鉄(リン酸鉄などの3価鉄)を吸収しているという解釈ができます。

つまり水草を育ててトリミングをすれば、過剰となったリン酸鉄を減らすことができるし、よほど過剰にならない限り藻類に負けるほどリンが溜まったりしないと解釈。

追記:餌やそのた諸々の投入でサビが出るほど砂利が汚れたことはありません。今回の液体もです。なんだかサビの色って泥の色と似てるような?気はしますが。

水道水で黒ひげが
鉄イオン供給、炭素供給の有無

餌と違って換水では水道水から炭素や鉄が供給されないのかも

だけど水道水にはリン酸イオンが残っていて、水中を漂ったままのリン酸イオンを利用して藻類が増える、そう考えたら辻褄があいますよね。

もちろん水道水にも鉄分があるはずなのですが、全てすでにリン酸鉄となっていて、それでもコケがでるのは、炭素の不足で鉄イオンが出ず、リン酸イオンの方が余るからだ、と解釈してます。


餌投与   換水
リンが増加するが、鉄と炭素も増加する


鉄分が炭素によりイオン化する


鉄とリンのイオンがくっついて利用しにくいリン酸鉄になる


リンが藻類に吸収されないので藻類が増えにくい
飼育水のリン濃度が
過剰な場合、リン濃度を平均化できる

しかし水道水もリン酸イオン供給あり

鉄イオンはすでに消費済み(リン酸鉄化)
炭素供給ない

炭素がないので底床の鉄分もイオン化しないので、
供給されたリン酸がそのままイオンで存在

水道水に交じるリン酸イオンが
黒ひげ藻などに吸収され増殖する


ということは!?
ならば、水道水を入れた後に、さらに鉄と炭素を混ぜたものを添加したら解決するかもというわけ。

でもいつも2価鉄液を添加してるんですが、どう違うのでしょう。


二価鉄じゃダメだった
 いつも肥料として二価鉄を添加しているのにまた鉄を入れるのは、 二価鉄とリン酸の結合が弱いという未確認情報があるのと二価鉄がもずく状のコケの発生源になるという未確認情報がある(経験とも合う、再現する)ことから、二価鉄にコケ防止効果はないと見ているからです。

上の写真のようにいつも二価鉄を入れていながら、もずく状の藻類が出ていました。

今回の鉄は二価ではなく三価の鉄。

二価鉄のリン結合が弱いから、水草が鉄とリンを分解して利用できるので肥料としては有効であり、水草も藻類も元気になるが、逆に三価鉄による結合の強いリン酸鉄は栄養として利用しにくいからか、沈殿するからか、藻類を栄養不良にでき、やがて溶けるという目論見なのです。

二価鉄はあくまで水草用肥料で、今回添加してみる三価鉄こそ黒ヒゲ防止に効果があるのではと。

三価の鉄でリン酸イオンを不溶化させてから二価鉄を入れて水草のコンディションを整えるのがいいのではないかと思ったのです。

鉄入れ過ぎにならないのかが不明ですが。入れ過ぎたら赤錆だらけになるか生体が調子を落とすのかも。追記参照。最後までお読みください

実践
材料はよく手に入るものから利用することにしました。


何か買うと入ってたりする活性炭

生体の通販を買うと、冬なら必ず手に入りますね。

中身はこんなのでした。


鉄の材料は、道具箱に入ってる鉄の釘とかワッシャーとかでよさそうなので、今回はワッシャで。ただ、写真のこれは防錆加工(ユニクロムメッキ?正確な記載なし)されているらしく、うまく鉄イオンになってくれるのか不明。

  (以前、水槽に鉄ネジをぶら下げてみたときは、防錆加工のせいか錆びなかったしコケも減らなかったので、鉄材だけだとダメなこともある)


こいつらを少量だけとり(2019年追記:当時は活性炭2~3粒、ワッシャ3~4枚ほどだったけど、活性炭1粒以下、ワッシャ1枚以下)、水100ccと一緒にビンの中に入れて振ったら、固形だったはずの活性炭がどろどろに溶けていました。

まさか鉄ではなく活性炭の方が溶けてしまうとは事前の情報からは想像できませんでした。一方、ワッシャーの見た目はあまり変化がないですが、鉄が水に溶けてないとは限らないのでそのまま続行。

鉄材の方はまだ形が変わるほどではなく、本当に溶けたのかわかりませんでしたが、粉状のものが混じった液体を水槽の中にドボドボ投入(水槽の容量130リットル)。

ボトルの底に残ったワッシャーは入れてません。

鉄粉みたいなもので水槽内がにごってしまいましたが、数時間後に見たら透明になっていました。

ボトルに残った水を捨ててワッシャはまた使うので残し乾燥させました。わざわざ資源ごみに出さなくても赤さびがついた状態でも使っていけると思ってます。

追記:頻度は換水後に1回(当時)現在はトロロ状藻類が目立つときに月1回で様子を見る(水草に成長不良が見られたらやめる)

鉄イオンが濃くなりすぎるのもよくないらしいので程々にしなければ。

これで水中に漂うリン分が沈殿してくれたなら、コケ増殖は止まるはず。
 

勝利条件:ロタラなどに巻きついた茶色のもやもやが、これ以上増えなくなったら成功!!

勝手に減ることはないはずなので、水草ごと切り取ってしまうかもしれないけど、換水してもすぐにコケに覆われて行かなければ成功になります。

ちょっとわかりにくいラインだなあ。

鉄分過剰で生体が落ちたりしても失敗。

もし失敗でもこのページで報告はする予定だからご安心ください(何が!?)。


いまのところ効果みられず
っっっと思ったら、

換水ペースが週1回に落ちている現在、陰性水草にも光を当てていると黒ひげが出てくるし、ジャイアントアンブリアやハイグロフィラの葉にも出てきて、とくに鉄投入前から最近までの期間では急に増えて来ています、と報告しようと思っていたら、家の者がHB101を嬉々として投入していたことが発覚。しばらく参考にならない可能性があります。2015年4月13日

HB101はホームページによると魚毒性はないとありますが、体質的に全く異なるエビに無害なのかわからない情報です。

内容は微量元素というから、例の石同様、このまま放置していたらコケだらけ状態になるのかも。

いちおう換水。

その後も炭と鉄を溶かした水を入れて様子を見ていますが、急に増えた黒ひげの勢いは落ちたような気もしなくはない??

今回の鉄イオン投入方法は、リン以外の成分によるコケ増殖は理論上防げないので、あのときのコケだらけ状態に似た現象かも?

数ヶ月は様子見しなければはっきり言えませんが。

何故か生えてこない葉と生えている葉が混在しています。



まさか消えるとは
2015年4月25日追記
黒ひげが完全に消えたわけではないがちょっと目立たなくなってます。
新しい葉にも付かないようになりました。

29日追記:やっぱり「消えた」が正しい表現です。「勝手に減るはずはない」と書いておきながら、嬉しい誤算です。

脱線だけど
硝酸塩濃度が高い時期が1ヶ月続いたせいなのか、微量ミネラル添加(HB101)のせいなのか、またもやカラムナリスが再発したのでエルバージュで薬浴したので水が黄色くなっています。

カラムナリスは罹患歴があると再発しやすいのでしょうか。

追記:水草などを隔離してからエルバージュを入れたりしていたので、戻したらまた流行るということもありそうです。水草も溶けないので全部入りで薬浴することに。ミナミ系のエビは死にませんでした。ビーは未確認です。

しかしコケ増殖+カラムナリス再発という水槽内の大事件と、微量ミネラル添加が、2度も時期が重なったのが気になります。

過剰になった微量ミネラルを換水して薄めるのとコケ増殖ペースが落ちたのも一致。

こいつら、やっぱりお好きなのか
カラムナリス菌も藻類も微量ミネラルがお好きというイメージが拭えません。

前回のカラムナリス再発のときや初カラムナリスのときは硝酸塩濃度が低かったので、硝酸塩濃度はタイミングが重ならず、微量ミネラルの添加だけが2度のうち2度とも重なります。

極限環境微生物と同じような感じで、普段は追いやられている有害な微生物が、微量ミネラルがあると無駄に元気になるっぽいのです。

もしくは、HB101の成分で硝酸塩地獄になったのか?と思ったら窒素はほとんど入っていないそう。植物活性剤という種類のもので、肥料ではなく、微量ミネラル添加剤ということらしいですね。

ん?でも活性剤なら窒素:リン:カリウムは入っていない、ならリン分も入ってないので写真のような黒い藻類は出ないはずですが・・・辻褄があわない??


ともかく、元気にはなるがそれは微生物も同じかも、ぐらいに考えることにしました。

脱線的な報告まとめ
・カラムナリス(口、ヒゲ、ヒレが溶け短期間で死に至る伝染病)はエルバージュで治る
エルバージュ規定量で生体(魚、極火蝦やザリガニやヒメツメガエル)は死ななかった
 死骸発見できず、極火蝦の稚エビちらほらいる状態
・エルバージュは遮光しないと薬効が短くなるので遮光した
・微量ミネラル添加剤は、入れすぎない方がよい
  場合によってはおすすめできない(水槽限定)
 1健康効果が見られない、2藻類が増える、3生体が病気になる可能性?
・微量ミネラルを多量にいれてしまうとリンが少なくても育つ系の藻類が出る
 (極限環境微生物の一種が育ってしまうから?)

本題の方は??
いくら微量ミネラルを薄めたところで、普通にリンを利用する藻類の増殖ペースだけは落ちないはずです。

しかし写真のとおり、陰性水草にまったくコケが増えていないし、新しい葉が元気いっぱいにのびているし、だから鉄イオン作戦は、良い兆しが出たようにも見えますね。

楽な方法だから今後も続けられるし、しばらくはコケが出たらここに追記報告することにします。








わずかにモスの縁に残っていた黒いのも消えてますね。




換水の翌日にコケが増えることはもうまったくありません。
今回の試みは成功を収めました。


黒い斑点!!
リン欠乏を恐れて添加中止

2015.8追記
コケが消えてからもしばしば換水後に鉄を溶かした水をいれていましたが、5月からは、逆にリン欠乏が怖いと思ったので鉄を溶かした水を入れないことにしました。

ミクロソリウムの葉に黒い斑点が出てきたのです。

リン欠乏と思います。

夏場はクーラーを27度設定で使っているから高水温にはならないため、高水温が原因の黒くなる病気にはかからないはず、だから黒いところのトリミングもしません。


添加中止で欠乏から回復
2015.11追記
8月から換水をさぼっていたのでリンの補給はないが、新しい葉が展開してきて黒い斑点は目立たなくなりました。

ミクロソリウムの斑点が消えていますね。

他の水草が何かに食い荒らされたりしたので、食われた葉にあったリンが水中に放出され、それを取り込むことで回復した、的な流れだろうと思います。

だから水草を食べる生物がいたり、照明が暗かったり、水質が合わなくて水草の葉がダメになる水槽では藻類の防止もままならぬこともありえます。



2019年1月追記:
黒い斑点の正体は??
これまでリン欠乏によるものと解釈していましたが、リン酸鉄の悪影響であるというデュプラジャパン社の記事を見つけました。

こちらをお読みください。

リン酸鉄が葉などに過剰についてしまうと、ダメージを与えるとのことで、となると藻類が消えるのも、リン欠乏以外に、リン酸鉄によるダメージもありそうです。

しかし餌を大量にやっていれば必ず鉄と炭とリンによるリン酸鉄もできるわけで、これで必ず害(葉にくっついて成長不良させる)が出てしまうというわけではないことから、よほど多量に添加しない限り心配ないのでしょう。

葉にくっついて成長不良させるのが本当ならば、
リン酸鉄は沈殿するのではない?ようで、

1 そのままリンとしては利用できない(難溶化)
2 リン酸鉄という別の性質のものとして葉などに付着しダメージを与える可能性もある
3 根がクエン酸などを使用してリン酸鉄を還元し、利用することもある

ということらしいです。
水換えのたびに3価鉄溶液を添加するのは、分量によっては害がありそうです。

しかし、該当ページを見ても根拠の提示もないので、本当にリン酸鉄の害なのかもわかりません。それほどの危険度とも限らなく今後も調子を報告していく他ない段階かと思います。


2015年からの幾度もの換水+3価鉄溶液の添加で、黒い斑点ができたものの、やめたらその後回復している点、2018年までの長期放置で藻類まみれになった状態で多くの水草が溶けた中で、アヌビアスナナとこの件のミクロソリウムウィンデロフだけが生き残ったことなど。

もしも害があっても尾を引くようなものではなさそうです。


ただ2018年の夏場の管理が甘かった(クーラーと水槽周辺を痛めないように27度設定、ミクロソリウムは高水温に弱いうえに、藻類まみれの状態で放置)のでシダ病になってしまったため、そろそろこの株たちはおしまいかなあという感じで、次にシダ類を購入したら、報告していこうと思っています。




関連考察
追記:活性炭には鉄が入っているそうなので(使用済みなら酸化済み?)ペットボトルに鉄材(くぎ、ワッシャ等)を入れる必要がないことになりそうです。

ただし、未検証です。2018年現在まで黒ひげ藻類がほとんど出なくなってしまったので効果を確かめることができないです。

追記2:水槽内にクエン酸を入れるのは、泥に溜まっている不溶性の三価鉄が二価鉄になって栄養+藻類の元となる可能性がありそう。

水草についた汚れや黒ひげを酢やクエン酸で取るなら水槽外で行って、水道水でゆすいでから水槽内へ戻すべきと思いました。

二価鉄が過剰だと記事冒頭のモズク状の藻類が出るのがお決まり。水草が鉄欠乏の症状がでないかぎり二価鉄やクエン酸の添加は不要かなと思っているところです。

不溶性の三価鉄は普通に溜まるものと考えていて、放置しても特別に害はなさそう。泥をサイフォンの原理で排出すると一緒に出るから簡単に減らせます。



なぜか効かない藻類もあるよ!
今回の液体は、緑色系の藻類には効かないようです。

緑色の藻類は、肥料は多いのに水草の成長が鈍化しているときに大発生することが多いなという印象です。

下の写真は数年放置の末に水草が数本程度から再出発(2018年)している状況です。

2015年から放置して藻類が水槽内全域に蔓延。

原因は肥料ぎれみたいですが、徐々に水草たちが成長しなくなり溶けていき、上の写真のような綿あめ状の藻類が、水槽全域をおおいつくして、水草がナナとミクロソリウムをのぞいてほぼ跡形がなくなったのが2018年8月末。

ここで藻類を全部手で取って、上の写真は2018年9月。再びはびこってきたところです。
水草が少ないから。

これは緑色のアオミドロっぽい藻類で、ごわついている、底砂に巻きつくように活着する、歯ブラシや手で簡単にとれる、という感じです。
   
底砂から剥がすのが面倒で、底砂がついたままだとゴミとして捨てられません。一晩酢につけて揉んだらとれました。

この対策はこちらのページの方法でできます。

簡単に言えば元気な水草がたくさんあればいいってことですが、簡単じゃないよと思う方はご覧になってみてください。

下は2018年12月末



赤系水草は葉の上から見ると緑色なことが多いですが、結構赤くなってくれました。

これは今回の液体の添加とはあまり関係ないでしょう。2015年記事開始の数か月後から添加をやめて、現在までほとんど添加していないからです。

あれからリセットなしでこのように綺麗に育っているから、液体三価鉄の添加の悪い影響はなく、かといって赤くするわけでもないだろうという感じです。

では赤くした要因は何かというと、右側の小さい「おすすめ記事」欄を調べていただくか、てっとりばやくこちらの記事をどうぞ。



まとめ

・換水の後、ペットボトルに3分の1ほどの水道水と活性炭1粒以下、ワッシャ1枚以下を入れ、数分待ったら水槽に上澄み液を投入する
(2価鉄の添加は止める)
・黒ヒゲなどの藻類はリンを好むといわれている
・鉄クギなどの「鉄」と活性炭などの「炭」を
  水中で混ぜると鉄イオンが発生するとの情報がある
・鉄イオンはリンとくっついて沈殿する
・藻類は明るい上のほうにいるのでリンを受け取れなくなるのでは?
・なんと黒ヒゲを消せた!
活着性の植物もリン欠乏を起こすかもしれないのでやりすぎないほうがいい
・追記:添加量が多すぎればリン酸鉄の付着により葉がダメージを受けることもあるらしい
・換水では黒ヒゲが増え、餌投入では増えないのは底床や餌の鉄分と餌の炭素成分の関係と考えている、一部はリン酸鉄にもなるかもしれないが微量なのでダメージにはならないのだろう
・肥料の二価鉄溶液では黒ひげ抑制効果がないのは、二価鉄とリンの結合が弱いから吸収し成長すると思われ、換水後から黒ヒゲが出るのが通常より数日遅れる程度となり、トロロ状の藻類が出る結果だった、同種の別形態との未確認情報
・水草を健康に維持できないと、葉が溶けてリンを放出してしまうので、換水していないのに藻類がでることもありえる
・ろ過装置を長時間とめると、酸欠により微生物が固定していたリンを放出するとの未確認情報(自己流解釈では、好気的状態の泥の中ならリンを取り合って水中には出てこないと思っていて、酸素もリンも奪い合う、したがって間欠運転などによる人工的な嫌気状態のみの現象と考えてます)

これで記事を終わります。脱線が2つも3つもあってすみません。
皆さんのお役に立てば幸いです。
お疲れ様でした。





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