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食いそうで食わない?

ボララスなどの極小型な熱帯魚と赤系水草、そしてエビとドワーフザリガニとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)の記事になってます。 とくに、魚の病気の治療と予防、コケ防止(藻類の抑制)、赤系水草の色揚げを無理のない方法をさぐり実践中!

夜間の酸欠で〈過密な水草水槽〉

夜間というより点灯直前ですが、魚が酸欠になって鼻上げしていました。
エビとザリガニも上の方に移動していて、移動できなかった個体が横倒しに…。

この事態、ライト点灯中は全く不都合が見られなかったのでずっと気づきませんでした。

外出中に時間が来たら点灯するようにタイマーで自動的にオン・オフしているので、点灯直前の状態を観察することがめったにないのです。

以前より単純化したフィルター構成がまずかった
構成というか、スカッと一個だけにしていました!

フィルターは排水が水面に当たっていれば酸素を供給するけれども、流量が落ちていると酸素供給量も落ちるわけで。

125リットルの水槽にエーハイム2234(水量に対してワンサイズ小さい)一個だけで、数ヶ月回していましたが、最近は点灯直前に冒頭のような酸欠になっていることにやっと気づきました。

(半年前はニュースペースパワーフィット(水作SPF)2個追加していたが、中の濾材が、無用な微量ミネラルにまみれたかもしれないので取り外してそのまま放置)

生体を追加するに連れて、水草が増えるに連れて、酸欠になりやすくなってきたみたいです。

しかし外部フィルタの出口にはバブルチョイスをつけて泡を出していたし、水面もちょろちょろ音がする程度に揺れていたけど酸素が足りなくなっているのです。

混泳魚が少ないのに
生体の数はうん百、でもなく、小型カラシン・ラスボラを合わせて40匹もいなく、ミナミヌマエビ(極火蝦・レッドファイアー)が増えて20程度?でドワーフ・クレイフィッシュは2匹、ヒメツメガエル1匹、オトシンネグロ1匹、グラスキャット2匹、ゴールデンハニードワーフグラミー1匹、タイガープレコ1匹(右上に浮かべたプラケース内)。


ほとんど水草の中に隠れているけど、この半年で落ちたのを確認できた個体はたったの2匹。飛び出し1、原因不明1(微量ミネラルの過剰添加による体調不良かも)。


ほかにラムズホーン、カワニナ、サカマキガイが無数いるけど悪者に出来るほどの酸素消費量だとは思えません。


なんとこの少数で、バブルチョイスで泡を出していて水面も音が出る程度に揺れていても鼻上げしていたのです。


気泡が浮遊しているのに酸欠
バブルチョイスの泡は、エーハイムのディフューザーと比べると少ないっちゃ少ないけど、水中に空気の泡が浮遊しているのに酸欠になるもんなのですね。

バブルチョイスの方が水流が弱いのと、さらにナチュラルフローパイプを取り付けて弱められるので、水流が強いと黒ヒゲが付く対策で1年前に取り替えた経緯があったのです。



動画の時のようなNフローパイプ直結はしていませんでした。

プラケースで遮られ
水面全体が波打ってない
これは関係あるかな?

ちょろちょろと水面に水流があるけど、浮かべたプラケースで波が押さえられて、水面全体が揺れてはいない状態でした。

テグス(釣り糸)で係留してます。


二酸化炭素
二酸化炭素は休止中。

たぶん

ここも重要です。







アンモニアの臭い
水面の臭いを嗅いだら普段はしないアンモニアと亜硝酸?の混じったような悪臭が。

酸欠で嫌気性バクテリア(大腸菌など)の弊害が出てしまったみたいで、以前、外部フィルターを2本直結したときもアンモニア臭が出ていました。

だから脱窒させるためにろ過装置を酸欠にする、直結数を増やすという作戦は効果が無いという結論になっています。

今回の失敗でも同じ状態が起きているようです。




エアレですぐ解決
急遽小さいエアポンプを取り出してエアレーション。30分もすると鼻上げはみられなくなりました。


後日トリミング後の撮影

夜間は
水草も酸素を使うのね

どうやらライトが消えて水草が光合成をしていないときには、水草も酸素を使うので、だんだん酸素が減っていき消灯直前には完全に足りなくなるみたいです。

点灯中は問題がなさそうに見えたとは言え、4月あたりから光合成による気泡がほとんど見られませんでした。

空気呼吸が出来るこの二匹は平気でしたが…

ヒメツメガエル、ゴールデンハニードワーフグラミー

水槽内の動物、植物、濾過バクテリア全部が酸素を使うというのは、理屈ではわかっていたし、以前の記事で夜間の酸素量に気をつけるべきと自分で書いておきながらこの失態…。


水草がもさもさの水槽は夜間エアレしたほうが安全ですね。

二酸化炭素の添加の有無にかかわらず。

表題の〈過密な水草水槽〉で連想されるのは生体の過密でしょうが、酸欠の原因は水草の量かもしれません。

というのも、水草がこんな量に増えてしまったことはめったにありませんが(トリミングを見送っていた)、生体が同じ数いても酸欠になったことがなかったからです。
 


横倒しのエビさん
横倒しになっていたエビさんは、まだ生きているようだったので取り出さずに見守っていたところ、同サイズのテキサス・ドワーフ・ザリガニさんがパトロール中に発見!

(写真はその時のものはないです)



やばい食べる、とおもいきやスルーしてくれました。ホッ。

ザリガニさんのお目当ては底砂に落ちている人工飼料や人間の目に見えない微生物のようで、すぐそばで底砂の間に足を突っ込んでは口にいれたり、こっちを威嚇したりして通り過ぎていきました。

エサやり過ぎ状態にしているから、解体作業をする気にならなかったのでしょうか(エサを控えても硝酸塩濃度低減にはならないという認識+カビになる前にスネールが処理してくれる)。

エビさんは横倒しで、まる1日そのまま、翌日は姿が消えていました。

死骸は見当たらなく、同じような大きさの個体が葉っぱの上で元気にツマツマ作業をしているのがみられました。

その後エビさんの数が増えてきているので、無事だったのかもしれません。




追記:でも昼夜のpH変動は少ないほうがいい
と思った
数日、タイマーで夜間だけエアレーションするよう設定していました。

CO2添加は中止していたけど、水槽内でもCO2が発生します。

生体はもちろん、濾過バクテリア、光合成をしていない間の水草も発生源。

CO2濃度が上がるとpHが下がるので、エアレで曝気するとpHが上がるんだろうなー

昼夜でpH変動してしまうのもエビによくないんじゃ…

ザリガニさんが突然死
と思っていた矢先、テキサスドワーフクレイフィッシュの一匹が死んでいました。

気づいたときはツマツマ葬の真っ只中で原因はまったくわからず

弱って横倒し、ではなく完全に死後変色した状態でした。

これも写真はないんですが(もし撮影していても掲示する気はないけど)、原因はpH変動とは思えないけど、体に悪そうなので、とにかく24時間エアレーションすることにしました。

発酵式CO2だからエアレ上等だった
24時間した方が安全かも

よく考えたらCO2は発酵式だから(ザリガニさんの死後、添加再開)昼夜添加しっぱなしで、エアレーションで幾分失われても痛くもかゆくもないし、それでも添加するとハイグロフィラの葉が巨大化しすぎる感じです。

なので、エアレーションは騒音とチューブが目立つこと以外にはデメリットがないことに気づきました(結構あるなあ)。

夜間に水草が光合成しない分の
pH変動は曝気で安定さすし!
水草がCO2を光合成に使えば当然pHが上昇する要因になるでしょうが、エアレや流量十分なモーターで水面を攪拌してれば昼夜の変動を平均化できるでしょう。

音がするので今後もエアレで曝気するかはわかりませんが、24時間十分に曝気できるような管理を前提に考えようと思います。

二酸化炭素中毒か、酸欠か
独自の発酵式で水草が大型化する
冒頭の写真のように、この水槽の水草はかなり大きいです。水深50㎝あるので小さく見えるのが普通だと思うのですが。

うちでやってる独自の発酵式CO2の添加量は、ボンベ式の調節されたものと比べて過剰なこともあるといえそうです。
独自の発酵式の方法についてはこちらのページで。

しかし、この当時はCO2を添加していなかったんです。

多めの添加のせいではないわけです。

増えた水草が原因?
水草が増えてくる前は、エビさんが夜間に横倒しになったり、点灯直後も動かなかったりというかわいそうな症状はみられませんでした。

つまり、いかに水草が酸素を消費し、二酸化炭素を出すかをあらわしていますね。

二酸化炭素中毒なら過剰になりやすい発酵式でもまったく起こらない程なので、酸欠が疑わしいという感じでしょうか??

もちろんボンベ(ミドボン)からもっと過剰に供給すれば、生体どころか室内の人も危険な状態になることもありえるのでそこは注意ですね。




まとめ
・点灯時に問題なさそうでも、点灯直前までは酸欠になっていることがある
・フィルターの流量が少ない場合は、酸欠になりやすい
・水面を揺らすように排水すれば酸素供給できるはずだが、流量にもよるようだ
・プラケース(係留している)を浮かべているから水面が揺れにくかった
・小さな気泡が舞っていても酸欠になるから大きな気泡の方が安定かも
・水草は夜間に酸素を使う
・二酸化炭素添加の有無よりも、水草の量が酸欠の引き金になった
・エアポンプでエアレーションすれば解決
・エアレーションの時間を限るとpH変動が起きて生体の負担になるかもしれない?





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