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食いそうで食わない?

ボララスなどの極小型な熱帯魚と赤系水草、そしてエビとドワーフザリガニとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)の記事になってます。 とくに、魚の病気の治療と予防、コケ防止(藻類の抑制)、赤系水草の色揚げを無理のない方法をさぐり実践中!

グラスキャット【中身は銀色】

最近はグラスキャットとだけ呼ばれているのでしょうか。以前は頭にトランスルーセント~ってついたんですが。
うちの玄関にある水槽で一番大きい魚ですが、全然話題に上がらない気がします。

やっぱり透明すぎて見えないのか!?


おとなしい、髭が長い、丈夫、透明、ご長寿

長所だらけなんだけどなー。

見えないんじゃ仕方ないや。



まるで深海魚のようなのでベアタンクに薄暗い照明の方が似合う??

怖がりで隠れがちですが、スポットライトをエサ場に当てないで奥を照らすことで、手前に出てくるように仕向けています。

それでもちょっとメンテナンス中に脅かしてしまってからは一匹出てこなくなって困ってます。

食わない?
よくエサを食わないと聞きますが、生餌でなくても餌付くようです。

ただし、エサ取りが下手。小さなボララスも襲いません。水草もっさりで逃げ道が多いので。

頭のサイズに比較して目が大きいので、視力は悪くないかもしれないけど、まぶしいのが苦手なもよう。

もしベアタンクだったら夜中にボララスを食べたりしないとは限りませんね。

暗くした方がエサ取りが上手です。体をくねらせて後ろのエサもパクリ!前のエサにも疾走して食いつきます。

ライトを消してエサに慣れさせると、だんだん明るくても食べられるようになります。髭で確認しながら食いつきます。




エサ
現在あげているえさは、適しているかわからないけどらんちゅうベビーゴールド。半日~2日に一度1粒~2粒程度食べています。

(カラムナリスで弱らせちゃってからは食べてくれないです。グロウCに戻しました。)

まだグラスキャットが小さかったときは、これは食べられなかったので、少し小粒のどじょう養殖研究所グロウCを食べてました。

小麦粉を使わないことで消化がいいというエサです。小粒といっても小型カラシンにはちょっと大きすぎるサイズ。

中型魚(10cm近くなる?)ではありますが、「エサ食いまくり、おねだりしまくり」ではないので、3匹飼っていて上部濾過が必要になるほどの汚し方はしないです。


高貴なお方
落ちたエサは拾って食べてくれませんので、低層魚すなわちボトムズ野郎どもがほしいところです。

底をあさらないのは水草で手狭になってるからかもしれませんが、浮き袋の位置が前のほうなので逆立ち泳ぎができないような感じです。

水面は上手にあされるようなので、浮くエサに慣れさせるのもいいかも。


食べられない大きさのエビといえばヤマトヌマエビ。残飯処理能力は一匹では足りないかも。

混泳
レッドビーシュリンプなどは、うちでは半年以上食べられてなかったけど(硝酸塩濃度増加で全滅!)もしも慣れてしまったら食いそうなサイズ。

でもグラスキャットは狭いところに入り込んで底のものをパクパクやるタイプではないので、隠れ家などのサイズや配置で同居可能

うちでは、アフリカン・ランプアイボララス・ウロフタルモイデスがいますが食べてません。

一口で食えないサイズだと食いつかないようです(無保証ガクブル)。口は歯がないみたいだけど。

浮き袋の都合なのか、体を水平に保つことしか出来ないようで、口を下に向けて底砂を漁るという芸当をしないために、底の方にうろうろしているエビたちを上手につつけないのです。

だから石や流木を置いたりして底に凸凹を作って、体を立てないと底をつつけないような状況を作ってやるとエビに安全な水槽になると思います。

繁殖
うちの3匹の姿を見ると背ビレが大きいのと、背ビレが点みたいに小さいのがいますので、オスメス両方いると思うけど、発情したところをみたことがないので、何かのきっかけが必要なのかもしれません。


白点対策の要は温度管理かも?
グラスキャットは水質の悪化にはかなり強いけど、白点病になりやすいという話を聞きます。

淡水魚なのに白点病によくかかるということは水温の変化に弱いのかなと。

うちでは季節に合わせて温度を管理しているからか、白点病にかかったことがありませんので、うちの温度管理と同じにすれば防止できるのかもしれません。

ヒーターは年中使います。温度固定ヒーターではなく水温を設定できるサーモスタットとつなげることをおすすめします。

年間通して25度固定にすると年中クーラーが稼動して電気代がかかりますし、そこまでするほど暑さに弱くないので週単位で夏へ向けて28~29度に上げていき、冬へ向けて24度~25度へ下げていきます。

春から夏
春は水温が上がりだす季節なので、そこからは水槽の水温の上限±1~2℃程度にあわせた水温設定にします。

つまり気温が高い日の水槽の最高温度より下がり過ぎない程度の温度にしておくのです。

初夏はとくに急に暑くなったり寒い日が来たりして温度急変しやすいので28度まで徐々にあげておいてからクーラー ZC-200で水温コントロールしてます。外部フィルターエーハイム エココンフォート 2234に後付け。
くわしくは【換気扇】水槽クーラー「ZC-200」廃熱を換気【ビビリ音解消】を見てください。

ファンで水温を下げる場合も逆サーモで管理。

夏から秋
夏が終わって気温が下がってきた後に、温度が急に下がらないように週単位で1度ずつ温度を下げてます。

夏とおなじ29度や30度で年中通すと体力を低下させるし、水草も溶けるので、季節に合わせて25度ぐらいまでさげます。

換水や足し水も温度をあわせてから水槽に入れます。

こうして温度を急変させないことで生体への負担が減るから白点病にならないのだろうと思います。

 
ヒーター故障で死んじゃう!?
よく聞く故障の中でもダメージが大きいのが、大事な生体ごと持っていくヒーター関係の故障。

アクアリストの天敵です。過去には震災のときに出火したことも。

神戸市のHP>>阪神・淡路大震災で発生した176件の火災のうち、8件が観賞魚用ヒーターに関連した火災でした。

鑑賞魚用ヒーターの取り扱いについて消防庁の記事。アクリル水槽の水位が下がってヒーターが空焚きし、温度が急上昇(水がないと700度を超えることも)、アクリルが溶けて火災になったケースも載ってます。

火災のリスクを下げるために、ヒーターは新基準(SH規格)に適合したものを選び、設置の仕方も説明書にそった設置にしましょう(それでも紙が燃えない程度に高温です。やけどします)。

良品ヒーターを選んだから大丈夫!?
しかし、それでも故障は起こりえます。

電気製品には不良品や故障するものが一定の割合で必ずあります。「貧乏くじ」みたいなものですね。

しかもどこのメーカーのヒーターもワンシーズン使い切りの設計になっているそうです。つまり毎年(毎シーズン)買い換えるのが前提の設計。

私はこれまで毎年買い換えたりはしませんでした
が、安全を考えたら毎年買い換える方がよさそうです。

しかし「まてよ?」と頭をよぎるものがありました。

毎年貧乏くじを引き当てない幸運はいつまでもつの?
熱帯魚飼育は、長年続く趣味です。グラスキャットもかなりの長生きさんです。

毎年ヒーターを買い替えていると、いつかは「貧乏くじ」を引いてしまいそうです。

ヒーターは「オンにならない」貧乏くじつき。

サーモスタットの貧乏くじは「オンにならない」、「オフにならない」の2通り。「オフにならない」は気づかないうちに全部煮えてしまいます。

それを考えると、もしも「貧乏くじ」をひいても大丈夫な構成にしたほうがいいと思いました。

そこで方法を考えました。

貧乏くじに負けないシステムを考えてみた
ヒーター×1サーモ×2を計2ライン使い、互い製品の故障をおぎなうしかなさそうです。

ヒーターを2個
ワンシーズン使いきりの設計だからいつ切れるかわからないものを一個だけで管理なんて、安心してできたものではありません。だから万一を考えるとヒーターは二つ必要になります。

サーモスタットの故障が怖い
サーモスタットはめったに壊れるものではないですが、壊れたときのダメージはこちらの方が怖いです。

ゆだるんです
電源部分の故障ならオフになるだけだから、その日に飼い主さんが気づけばグラスキャットさんは助かる可能性はあるけど、センサー部分が故障すれば、ずっとヒーターがオンになって湯だってしまうかもしれません。

私もこれで熱帯魚をやめた方を知っていますので少なからずあるわけです。

だからもう一つのサーモ(2)をつないで28度以上になったらサーモ(1)ごとストップさせます。

しかし、サーモを二つにしたところで、ヒーターが切れたり、どちらかのサーモがオフになる壊れ方をすると冷えてしまいますので、これをもう一系統いれる、だから(ヒーター1+サーモ2)×2ラインが必要になると思いました。

脱線中
原発だって業界で二重三重にも考え出されていた安全対策が一つでも機能していればあんな事故はおきませんでした。

ところが二重三重の安全装置がすべて「用をなさないような実装状態」にあったから非常時に機能しなかった。

安全対策にはお金がかかります。

設備投資を下げるために安全対策を完璧にさせない圧力があったとか。

第三者から「「安全対策していないぞ」と言われない程度に設置」していたのが災害時にそのまま影響してしまった。

脱線中
非常電源装置を高台に設置するべきところを原発の地下に設置して、津波で真っ先にダメになった。

非常電源車両のプラグが合わず循環ポンプを回す電源を供給できない、炉内の温度が上がって水蒸気になって膨張し、圧力が上がって循環水を注入できない。

圧力を下げるため蒸気をベント(排気)したいが、放射性物質をとりのぞくフィルターをつけてないので、総理が来る間はベントできないなどなど。


このように対策が不徹底だとあれだけの大組織でも対応しきれないことをまざまざと見せつけられました。

長い目で見れば安く済む
大げさな話になったけど2重サーモ2系統にしておけば、サーモスタットやヒーターは通年使って壊れたら買えば済むので、普通に毎シーズン壊れないうちに買い換えるより安くなってくるでしょう。

ヒーターとサーモのくわしい接続方法は【サブで対策!】熱帯魚ヒーター【冷凍&煮魚を防げ!】を見てください。







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