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食いそうで食わない?

98年からアクアリウムを始めました。熱帯魚と水草そしてエビとカエルとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)で試行錯誤した結果をブログ記事にしています。

【高ダメージ!】熱帯魚ヒーター【冷凍&煮魚を防げ!】

熱帯魚のトラブルのワースト1がヒーターですね。
一晩で生体を全滅させたりするほどのダメージがあり、他のトラブルとはかなり毛色が違います。
だからヒーターとサーモスタットのいろいろな故障、不具合を想定して、そのまま生き物を全滅させてしまわないような設置の仕方を考えて実行しました。
ついでにヒーターを毎年交換する不経済も解決できるかも!?(2014.6.10追記)

観賞魚をやめていくひとがいる
あるとき、ホームセンターのガラスカットコーナーで店員さんと話をしたら、ヒーターの誤作動で大事な生体を全滅させてアクアをやめた話を聞きました。

エビと言ってたので高温になったのでしょう、日本産ヌマエビだけでなくビーシュリンプなども低温に強いので全滅したなら高温しか考えられません。

こんなことが本当にあるの?と耳を疑いました。

で、ネットで検索したら同じような話がぽつぽつと。

明日はわが身
よく考えたら、もしも気づかない間にサーモが消えなくなってたり、ヒーターの寿命が切れていたりしたら一晩で全滅することもあるんだから怖いです。
 
普通に設置したのに!
正常な設置状態でも起こりうるのが下の二つのトラブルです。


お湯になって全滅するか、下がりきって全滅するかですね。



良品を選んでも安全じゃないワケがあった
調べていくうちに「良品を選んで正常に設置しただけじゃ防げない」ことがあるとわかってきました。

寿命が予想できない【急に壊れる】
以前使っていたニッソーのサーモ付きヒーターは10年以上普通に動作していましたが、2012年シーズン始めに、設定温度を上げて通電チェックしたらインジケータが点灯しなくなっていました。それまで問題なかったのですが、切れたときのためにもう一つ足しておこうと、ICオートネオを購入して取りつける最中でした(あぶねっ)。

ギリギリまでがんばってくれていたようですが、なんの前触れもないんですね。

設計寿命はワンシーズン(1冬)だった
どの観賞魚用ヒーターもワンシーズン設計。

水中では腐食するとはいえ、ちょっと短すぎると思いませんか?ほかにワンシーズンで壊れる設計のものなんてありませんよね?いや電球があったか。

ともかく安全のためには毎年買い換える必要があるみたい。

10年持つケースもあるのに、もったいない話ですね。

不良品がでる
工業製品には不良品がつき物。

考えてみたら物理的に不良品率ゼロパーセントにできるわけがありませんね。

よくあることなのに
大きすぎるダメージ

だから保証対応というものが設けられているわけですが、ヒーターサーモの故障は、生き物の体調に直接かかわるので、ダメージが大きすぎますよね。

ライトの交換球だったら死ぬこともないけど、ヒーターは…。

長くやってるとトラブルにあう確率は意外と高いことになりそうです。

寿命は一年、不良品率は一定確率ってことは
ヒーターは消耗品で、定格性能が満たされていても、「淡水1年、海水半年」で交換推奨と説明書にあり、不良品でなくとも定格寿命を迎えたら、その後いつ切れるかわかりません。

買い換えのたびにハズレ率がある
毎年買い換えるのに、一定の不良品率があるということは、私のように長年腐海を維持()していると、そのうち不良品にあたりかねないということになります。

一生で数百本の貧乏くじを引くぜ
説明書どおり毎年交換していると、人生50年どころか100年前後なわけで水槽を何個ももっているとアクアを引退するまでに数百本も交換する計算です。

だから普通は壊れるまで使っちゃう。壊れる際のダメージは大きい。几帳面に毎年交換しているとハズレに当たる確率が上がる。

ハズレ率すなわち全滅率!
ハズレを引いたら、その不良部位によっては水温トラブルに見舞われるってことですね。

動作チェックだけじゃわからないハズレ品
不良品というのは、最初から故障しているとは限りません。

いくら動作チェックしても、脆弱な不良部分を必ず発見できるわけもないし。

たとえば別ページの記事のとおり、私が購入した○ン△イLEDのACアダプターも不良品でしたが、10ヶ月ほどは正常に機能してましたし。

ふうー、保証期間内に壊れてくれてよかった、じゃなかった、ヒーターやサーモスタットの場合は壊れてよかったじゃあすまないですね。

保証じゃ帰ってこない子たち
トラブルが起きてから、販売店やメーカーの担当者をつついたところで、その子は帰ってきません

せいぜい謝罪と代替品が送られてくるだけ。そんなものがほしくて始めた趣味ではないですよね。

だから自分で対策するのが一番
最初の動作チェックのあとにも、機器のトラブルを前提にした設置方法を考える必要があります。

そこで「ヒーター一個につきサーモスタット2重でチェック×2ライン」というものを考えてみました。

買い替えも減らせる
より安全にするかわりに長年使って得しちゃおうという作戦です。

したがって、寿命が短そうな安価なヒーターをつけるのは、通常どおり避けたほうがよさそう。

ニッソーのは10年以上持ったけど、下手するとワンシーズン持たずに切れるヒーターもどこぞにはあるとか。

ヒーターという一番デンジャラスなアイテムを毎年交換すると、2本同時に切れるリスクまでもグンと上がってしまいます。



どうつなげる?
私が考えたつなぎ方をそのままマネしただけでは混乱やミスが起こって逆効果なので、まず内容を理解していただきましょう。

以下の二つのトラブルの原因を知ることが肝心です。

(1)ヒーターが止まらないトラブル

いちばん困るパターンですね。一晩で手遅れになります。

必ずしも温度センサーの故障とは限りませんが、とにかくサーモスタットを交換すると直るトラブルです。

ヒーターはつけっぱなしだと別ページのとおりスリーエスヒーターでも40度、普通のヒーターだと70度と、必要以上に高温なので、生体がすぐに全滅してしまいます。

対策
二つのサーモスタットをつなげて温度を2重でチェックします。

オフにならない不良サーモが一つあっても、同時に二つのサーモが壊れて両方ともオフにならない確率はめちゃくちゃ低いからです。定期的に動作チェックしていれば気づいてから交換してもまにあいます。

一つ目のサーモを高め設定にして、2つ目のサーモを低め設定にすることで、トラブルが起きてもどちらかのサーモが止めてくれるので、温度の上がりすぎだけは防ぐことができます。

シーズン中(気温が水温より低い季節)は常に一つ目が点灯(高め設定)し、二つ目は水温が設定より低いときだけ点灯する形になり、この状態と水温計を日ごろチェックして問題があったら交換します。

故障トラブル対処法
・気温が低いのに一つ目が消えている場合は一つ目を交換
・水温が上がらないのに二つ目が消えたままなら二つ目を交換
・両方ついてるのに水温が上がらないときはヒーターを交換

※1 サーモスタットをつなげられるサーモスタットを必ず使用します。ET- 300Xなど。
※2 サーモスタットの設定温度は、必ず1度以上ずらします。設定がかぶっているとヒーター動作後に両方消えてしまい、動作確認しにくいことがあります。

(2)ヒーターが加熱しないトラブル

よくあるのはこれです。気づくのが遅くても何とかなることも。

ヒーターの寿命がきて、水を加熱できなくなるパターンと、サーモスタットに異常があってオンにならなくなるパターンがあります。ヒーターを交換しても温度が上がらないときはサーモを交換します。

対策
ヒーターを二つにすること、だけでは片付きません。ヒーターを二つにしていても、サーモが壊れた場合では対応できないのです。

したがってヒーターとサーモが2系統ないと安全になりません。

しかし、ややこしいことに、2つの系統ともに、(1)のようなトラブルが起こりえるんです。

だから2重サーモを2系統で解決だー!
一つのサーモに二つのヒーターをつけるのはよく行われてると思いますが、今回のポイントはヒーターの寿命と故障で温度が下がることと、センサーの故障で温度が上がることの両方を防ぐためにヒーターとセンサーを両方とも二重化することです。

     
この図のようにつなぎます。

一つ目のサーモのランプが常に点灯していて異常な温度になると消灯、二つ目は水温により適宜点灯。

水槽の温度が一つ目のサーモの設定以下で、二つ目のサーモの設定以上なら正常です。

一つ目のサーモが常に点灯
一つ目のサーモの温度> 水温 >二つ目のサーモの温度

2つ目のサーモより水温が下がったら、2つ目が点灯して加熱するので、水温変動で動作をチェックできます。

配線が多いと接続ミスが怖いですね。

実践
うちではこうしました。

ごちゃごちゃですね。

安全のため水槽より上にはてなフックで固定。

今回購入したパワーサーモはフックに掛けやすい大きさの穴がついていました。

普段はこの場所を自作フードで隠しています。

ランプだけ見えればいいので。エアポンプとコンセント類はみんな水槽より上にあります。

うちの水槽のサーモスタットはコトブキICパワーサーモ ET- 300Xが3つと、ICオートネオというサーモ一体型ヒーターひとつで、合計4つ。

コンセント1→ET-300X(28度設定)→ICオートネオ100W(25度設定)(一体型)
コンセント2→ET-300X(28)→ET-300X(25)→スリーエスヒーター200W


サーモ接続OKなサーモを
ET- 300Xは「サーモスタットをつなげられるサーモ」です。今回のような対策には「サーモをつなげられること」が必要条件です

 2つのヒーターは、おととし買ったサーモ一体型のICオートNEO250Wと、去年買ったスリーエスヒートセット200Wのヒーターです(サーモ一体型ではない、サーモ同梱タイプ)。

おととし買ったICオートネオは空焚き防止機能が働いても復帰できるところが選びどころでした。

去年買ったスリーエスは復帰機能はないようですが熱伝導性能に着目した機能性に惹かれました。


別ページ【表面積5倍】スリーエスヒーター使用報告もご覧ください。ワンシーズン使った限りかなりオススメなヒーターです。

動作チェック項目
水温が28度以下ならサーモスタット1が常にランプ点灯、サーモスタット2の動作だけで設定温度を維持していれば正常としました。

夏はサーモスタット1の温度を超えて、ランプがすべて消えることもあるかもしれません。

夏も外さない
うちは夏でもヒーターは外しません。寒い日が来るときは急に来るので前もって設置しそこなうと白点病が出たりして面倒なので。

それに一度使ったヒーターを乾燥させると劣化したり割れやすくなるヒーターもあると聞きます。スリーエスは金属カバーだから割れないだろうけど。

取り付けミスを回避するため
付け方が複雑なので、毎シーズン外して接続ミスするリスクを回避するにはつけっぱなしがいいと思います。

リセットや全換水などではコンセントを抜く必要がありますけどね。

スリーエスヒーターをメインに使用中
26度設定側につないだヒーターをスリーエスヒーターにしたので、主にこちらが動いてくれる計算で、低温駆動してくれるため、生体へのダメージも少なくできるかもしれません。一冬すごして、とくに問題は起こりませんでした。

現在の所はインジケータで確認するとスリーエスヒーターだけの運転で26度がキープできています。

25度設定のICオートネオは、スリーエスヒーターの寿命が切れたときか、パワー不足で25度以下になった場合にオンになる予定です(一冬使用して点灯したり25度以下に下がることはありませんでした。フタあり)。

もしもICオートネオのランプが点灯していたり、2つの28度設定のランプのどれかが消えていたり、水温が25度以下なら、なんらかの異常だとわかります。

これで、たまに動作チェックしてれば壊れたものだけ買い換えても大丈夫。

逆に安い!!
ヒーターが壊れるまで使える!

海水はわからないけど、一つ故障しても2つ目が補ってくれるのでワンシーズン以上使い続ける際にも安全策になるので、毎年まえもって買い換えるより長期で見ると逆に安く上がる目算です。

毎年交換しないから貧乏くじを減らすこともできますね。

ときどき試運転しないとダメですが。


ひと冬過ごした追記:一度もサブ設定のICオートネオの通電ランプがつくところをみませんでしたし、設定温度より低かったりしませんでしたのでパワーはスリーエス200W一つで十分でした(南関東)。

また、サーモスタット2重使用によるトラブルはありませんでした。

水量125リットル、室温5度程度の玄関。

フタ、目張りあり。外部フィルターとクーラーをつなげっぱなし。

ヒーターだけじゃなく電源にも注意
コンセントは水槽より上に
コンセントは地震で溢れた水槽水をかぶったらショートすることもありえますので、
図のように水槽より高いのが安全策の基本です。


コンセントと水面の高さが同じぐらいだと、東日本大震災のような長周期地震動でゆすられた飼育水がガラスブタの隙間から勢いよく飛び出すことがあったら、かぶってしまわないとも限りません。

プラグのホコリ掃除
タコ足配線は避けられないけど、それを高いところに固定することはできます。

そして定期的にコンセントに溜まるホコリを取って火災を防止します

火の玉が出る!
水でもホコリでもショート(短絡:二つの電極が異物でつながる)すると大変。

偶然そばで見ていた人によると火の玉のように大きなアーク(火花)が飛んで、壁などを焼いて火災になるようです。

そばに人がいて、すぐブレーカーを落としても壁に真っ黒い跡がつくぐらいダメージが大きい。

アークで変形!
上の話は一般家庭でのことですが、仕事の関係で大きな電源設備(ビルの電源)で自分が見たものは、アークが飛ぶと、はじけた金属のカスがボタボタたまってプラグの先が変形するほどだったから、一般家庭のコンセントでもアークで壁紙を燃やすぐらい簡単におこるのかもしれません。

可燃物がそばにある
電源設備に可燃物は置いてないから部品交換だけで済みましたが一般家庭は可燃物だらけ。

水槽のそばにカーテン下がってたりしてませんか?



水が蒸発しただけで火災が
市役所や消防所の発表ではアクリル製の水槽の水が長期旅行で蒸発してから火災になったケースがあるそうです。

ヒーター
が水から出てしまうと、温度が数百度に上がってしまうのです。

燃えやすい水槽も
アクリルやプラスチック製
の水槽やバケツなどはガラスより燃えやすいので、ヒーターを入れていると、もし放置して水が蒸発したら火災になるわけです。

とくに縦置きのヒーターは露出しやすい。

例えば職場の急な呼び出しから数日帰宅できずにいたら、水が無くなって火災になっていた、なんてことが一番ありそうです。

十分な水量を確保し、ヒーターをサテライトに入れたりしないようにするべきでしょう。

夏場のファン冷却も蒸発を早めるので注意が必要です。私の経験ではファン冷却は3日でバケツ一杯蒸発します。

みなさんどうぞお気をつけください。
スリーエスヒーターのレビュー記事もどうぞ。

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