※ブラウザの横幅によっては画面が整理され本文が下の方に位置することがあります。

食いそうで食わない?

98年からアクアリウムを始めました。熱帯魚と水草そしてエビとカエルとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)で試行錯誤した結果をブログ記事にしています。

【高ダメージ!】熱帯魚ヒーターとサーモ【冷凍&煮魚を防げ!】

熱帯魚のトラブルのワースト1がヒーターですね。
一晩で生体を全滅させたりするほどのダメージがあり、他のトラブルとはかなり毛色が違います。
だからヒーターとサーモスタットのいろいろな故障、不具合を想定して、そのまま生き物を全滅させてしまわないような設置の仕方を考えて実行しました。
ついでにヒーターを毎年交換する不経済も解決できるかも!?(2018.10.13追記、故障報告)

観賞魚をやめていくひとがいる
あるとき、ホームセンターのガラスカットコーナーで店員さんと話をしたら、ヒーターの誤作動で大事な生体を全滅させてアクアをやめた話を聞きました。

エビと言ってたので高温になったのでしょう、日本産ヌマエビだけでなくビーシュリンプなども低温に強いと言われているから、南関東でならまず死なないのでは。

あってはならない大ダメージ
だから全滅したなら高温しか考えられません。ヒーターが切れたならまだしも、サーモスタットが壊れたとしか考えられません。

こんなことが本当にあるの?と耳を疑いました。

で、ネットで検索したら同じような話がぽつぽつと。

考えてみたら電気製品って、いつかは壊れますよね。

不良品かもしれないし、寿命かもしれない。



良品を選んでも
絶対安全と言えない


たとえ長年リコールもなく安定した製品を作っているメーカーを選んでも、自分の水槽だけは安全、とは言えません。

・トラブルが起きると大ダメージなので機種を安価さで選んではいけない
・ヒーターは年一交換が推奨されている消耗品
買い替えで不良品に当たる確率
・不良品は何か月後(何日後)にどんな症状がおきるか想定できない
外出中のトラブル発生がこわい

寿命が予想できない【急に壊れる】
以前使っていたニッソーのサーモ付きヒーターは1998年に購入して、長年使用していましたが、2012年シーズン始めに、設定温度を上げて通電チェックしたらインジケータが点灯しなくなっていました。

予備としてサーモスタット一体型ヒーター(現行モデルニッソー プロテクトNEO ICオート 300W)を購入して取りつける最中でした(あぶねっ)。

ギリギリまでがんばってくれていたようですが、なんの前触れもないんですね。

設計寿命はワンシーズン(1冬)だった
どの観賞魚用ヒーターも「淡水1年、海水半年」で交換推奨と説明書にあり、不良品でなくとも定格寿命を迎えたら、その後いつ切れるかわかりません。

水中では腐食するからみたいですが、ヒーターには、電球のように寿命があるらしいですね。

ともかく安全のためには毎年買い換える必要があるみたい。

10年持つケースもあるのに、もったいない話ですね。

しかし安全のためなのに、外れの入ったクジを毎年引き続けるようなものです。
不良品に当たればダメージが大きのだから困ったものです。

工業製品には不良品がつき物、というのを消費者が言うのも変ですが、ほとんどのメーカーの工場が中国に移転しているし、考えてみたら物理的に不良品率ゼロパーセントにできるわけがありませんね。

何かの製品を買ったら不良だったので対応してもらった経験がない人は珍しいのでは?

数十年アクアリウムをめでることになるなら、不良品で煮えるか冷めるか、これは避けられないのではないでしょうか。

だから自分で対策するのが一番
最初の動作チェックのあとにも、機器のトラブルを前提にした設置方法を考える必要があります。

そこで「ヒーター一個につきサーモスタット2重でチェック×2ライン」というものを考えてみました。



なぜそんなに厳重にするのか
「ヒーター1個につきサーモスタット2つ、それをもう一セット」
ネットを見る限り、ここまで厳重な付け方を推奨している人は見当たりませんでした。

ヒーター、サーモともに、必ず予備を常備する必要があるのだから、予備もきちんと使用して、外出中のトラブルに対処できるようにした方が絶対イイ!

見た目は邪魔ですが命は取返しがつかないので仕方がないのです。

LEDビームランプなど全体を照らさないライトにすればヒーターや配管などを照らさないことで目立たなくすることもできるし水草に当てれば調子もいいです(クリップソケットライトアームスライド 30〜60cm用かライトアームスライド 90〜120cm用が必要です)。

しかし以下の二つのトラブルの原因と対策を考えれば否定はできないでしょう。

この2つのトラブルはよく聞きます。

(1)高温になってもヒーターが止まらない

いちばん困るパターンですね。火災にならなくとも、生き物はすぐに手遅れになるのでは。

必ずしも温度センサーの故障とは限りませんが、とにかくサーモスタットを交換すると直るトラブルです。

対策
二つのサーモスタットをつなげて温度を2重でチェックします。

オフにならない不良サーモが一つあっても、同時に二つのサーモが壊れて両方ともオフにならない確率はめちゃくちゃ低いからです。定期的に動作チェックしていれば気づいてから交換してもまにあいます。

一つ目のサーモを高め設定にして、2つ目のサーモを低め設定にすることで、トラブルが起きてもどちらかのサーモが止めてくれるので、温度の上がりすぎだけは防ぐことができます。

シーズン中(気温が水温より低い季節)は常に一つ目が点灯(高め設定)し、二つ目は水温が設定より低いときだけ点灯する形になり、この状態と水温計を日ごろチェックして問題があったら交換します。

故障トラブル対処法
・気温が低いのに一つ目が消えている場合は一つ目を交換
・水温が上がらないのに二つ目が消えたままなら二つ目を交換
・2つのサーモが両方ランプが点灯してるのに水温が上がらないときはヒーターを交換

※1 サーモスタットをつなげられるサーモスタットを必ず使用します。コトブキ ICパワーサーモ ET-300X 水槽用サーモスタットなど。
※2 サーモスタットの設定温度は、必ず1度以上ずらしてます。設定がかぶっているとヒーター動作後に両方消えてしまい、動作確認しにくいことがあります。

(2)ヒーターが加熱してくれないトラブル


ヒーターを交換しても温度が上がらないときはサーモを交換します。

対策
ヒーターを二つにしただけでは対策できません。サーモスタットが壊れた場合は対応できないのです。

したがってヒーターとサーモが2系統ないと安全になりません。

しかし、ややこしいことに、2つの系統ともに、(1)のようなトラブルが起こりえるんです。

だから2重サーモを2系統で解決!

     
この図のようにつなぎます。

温度設定が、28度と25度の2つになっているのをご確認ください。

一つ目のサーモのランプが常に点灯していて異常な温度になると消灯、二つ目は水温により適宜点灯。

水槽の温度が一つ目のサーモの設定以下で、二つ目のサーモの設定以上なら正常です。

一つ目のサーモが常に点灯
一つ目のサーモの温度> 水温 >二つ目のサーモの温度

2つ目のサーモより水温が下がったら、2つ目が点灯して加熱するので、水温変動で動作をチェックできます。

配線が多いから接続ミスが怖いですね。

実践
うちではこうしました。

ごちゃごちゃですね。

安全のため水槽より上にはてなフックで固定。

今回購入したパワーサーモはフックに掛けやすい大きさの穴がついていました。

普段はこの場所を自作フードで隠しています。

ランプだけ見えればいいので。エアポンプとコンセント類はみんな水槽より上にあります。

うちの水槽のサーモスタットはコトブキ ICパワーサーモ ET-300X 水槽用サーモスタットが3つと、ICオートネオというサーモ一体型ヒーターひとつで、合計4つ。

コンセント1→ET-300X(28度設定)→ICオートネオ100W(25度設定)(一体型)
コンセント2→ET-300X(28)→ET-300X(25)→スリーエスヒーター200W


サーモ接続OKなサーモを
ET- 300Xは「サーモスタットをつなげられるサーモ」です。今回のような対策には「サーモをつなげられること」が必要条件です

 2つのヒーターは、おととし買ったサーモ一体型のICオートNEO250W(現:ニッソー プロテクトNEO ICオート 300W)と、去年買ったスリーエスヒートセット200Wのヒーターです(サーモ一体型ではない、サーモ同梱タイプ)。

追記:4年後、3つのET-300Xは3つともがオンにならなくなり交換しました。意外な短さです、オンにならない方面へ壊れるような設計にしてあることは親切かもしれない!?しかし「絶対この壊れ方をするとは限らない」以上、上記の対策をしないわけにはいきません。

追記:壊れる時期は少しずれてくれたので生体へのダメージはないです。サーモスタットの寿命がこんなに短いとは想定外でしたが。堅牢なバイメタル式の復活を望みます。スリーエスヒーター(廃版)は壊れてないらしいです。

追記:4年後、サブとしてほとんど動作させなかったICオートネオはまだ使えるようです。





動作チェック項目
水温が28度以下ならサーモスタット1が常にランプ点灯、サーモスタット2の動作だけで設定温度を維持していれば正常としました。

夏はサーモスタット1の温度を超えて、ランプがすべて消えることもあるかもしれません。

夏も外さない
うちは夏でもヒーターは外しません。寒い日が来るときは急に来るので前もって設置しそこなうと白点病が出たりして面倒なので。

それに一度使ったヒーターを乾燥させると劣化したり割れやすくなるヒーターもあると聞きます。スリーエスは金属カバーだから割れないだろうけど。

取り付けミスを回避するため
付け方が複雑なので、毎シーズン外して接続ミスするリスクを回避するにはつけっぱなしがいいと思います。

リセットや全換水などではコンセントを抜く必要がありますけどね。

スリーエスヒーター(廃版)をメインに使用中
26度設定側につないだヒーターをスリーエスヒーター(後継:SH300Wカバーが別売りになったもの)にしたので、主にこちらが動いてくれるセッティングで、40度という低温で温めるため、生体へのダメージも少なくできるかもしれません。一冬すごして、とくに問題は起こりませんでした(それ以前のヒーターは70度だったそうです)。

25度設定のICオートネオは、スリーエスヒーターの寿命が切れたときか、パワー不足で25度以下になった場合にオンになる予定です(一冬使用して点灯したり25度以下に下がることはありませんでした。フタあり)。

もしもICオートネオのランプが点灯していたり、2つの28度設定のランプのどれかが消えていたり、水温が25度以下なら、なんらかの異常だとわかります。

逆に安い!!
ヒーターが壊れるまで使える!

海水はわからないけど、一つ故障しても2つ目が補ってくれるのでワンシーズン以上使い続ける際にも安全策になるので、毎年まえもって買い換えるより長期で見ると逆に安く上がる目算です。

追記:安さは考えたらいけないと思いました。また、バイメタル時代から比べれば、サーモが長持ちしない世代になっているようでもあります。

毎年交換しないから貧乏くじを減らすことはできますね。

ときどき試運転しないとダメですが。



ひと冬過ごした追記:一度もサブ設定のICオートネオの通電ランプがつくところをみませんでしたし、設定温度より低かったりしませんでしたのでパワーはスリーエス200W一つで十分でした(南関東)。

また、サーモスタット2重使用によるトラブルはありませんでした。

水量125リットル、室温5度程度の玄関。

フタ、目張りあり。外部フィルターとクーラーをつなげっぱなし(追記:クーラーの電源はオフ)。




◆◆◆4年後追記:上の追記のとおりサーモスタット3つともが、たった4年のうちに「オンにならない」方向で壊れたので、大変意外な短さで、発案者的に申し訳ないです。この早さだと安価にはすまない方法だと思います。

ただ、肝心の生体の方にダメージはありませんでした。サブのラインのサーモスタットは約一年ほど後から壊れたのです。なので温度は保てました

さらに対策をプラスして、買う時期をずらす(生産ロットをずらす)、メーカーを「一つに絞らない」などしないと万全とは言えないですね。◆◆◆




ヒーターだけじゃなく電源にも注意
コンセントは水槽より上に
コンセントは地震で溢れた水槽水をかぶったらショートすることもありえますので、
図のように水槽より高いのが安全策の基本です。


コンセントと水面の高さが同じぐらいだと、東日本大震災のような長周期地震動でゆすられた飼育水がガラスブタの隙間から勢いよく飛び出すことがあったら、かぶってしまわないとも限りません。

プラグのホコリ掃除
タコ足配線は避けられないけど、それを高いところに固定することはできます。

そして定期的にコンセントに溜まるホコリを取って火災を防止します

火の玉が出る!
水でもホコリでもショート(短絡:二つの電極が異物でつながる)すると大変。

偶然そばで見ていた人によると火の玉のように大きなアーク(火花)が飛んで、壁などを焼いて火災になるようです。

そばに人がいて、すぐブレーカーを落としても壁に真っ黒い跡がつくぐらいダメージが大きい。

アークで変形!
上の話は一般家庭でのことですが、仕事の関係で大きな電源設備(ビルの電源)で自分が見たものは、アークが飛ぶと、はじけた金属のカスがボタボタたまってプラグの先が変形するほどだったから、一般家庭のコンセントでもアークで壁紙を燃やすぐらい簡単におこるのかもしれません。

可燃物がそばにある
電源設備に可燃物は置いてないから部品交換だけで済みましたが一般家庭は可燃物だらけ。

水槽のそばにカーテン下がってたりしてませんか?



水が蒸発しただけで火災が
市役所や消防所の発表ではアクリル製の水槽の水が長期旅行で蒸発してから火災になったケースがあるそうです。

ヒーター
が水から出てしまうと、温度が数百度に上がってしまうのです。

燃えやすい水槽もある
アクリルやプラスチック製
の水槽やバケツなどはガラスより燃えやすいので、ヒーターを入れていると、もし放置して水が蒸発したら火災になるわけです。

とくに縦置きのヒーターは露出しやすい。

例えば職場の急な呼び出しから数日帰宅できずにいたら、水が無くなって火災になっていた、なんてことが一番ありそうです。

十分な水量を確保し、ヒーターをサテライトに入れたりしないようにするべきでしょう。

夏場のファン冷却も蒸発を早めるので注意が必要です。私の経験ではファン冷却は3日でバケツ一杯蒸発します。

みなさんどうぞお気をつけください。

拍手[3回]