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食いそうで食わない?

98年からアクアリウムを始めました。熱帯魚と水草そしてエビとカエルとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)で試行錯誤した結果をブログ記事にしています。

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炭と鉄でコケ防止!?換水で苔が出る!?

水槽の中にまた余分なものを入れてみました。結果もこの記事に追記します。2015.4.29追記
 ⇒
使用前左 使用後右
コケの原因はリン(かも)
 
魚を綺麗に撮影しようとすると、どうしても写りこんでくるコケ。

カメラの明るさ感度をどんなに調整してもコケだけは写っちゃうという、ごまかしにくい奴。

現在出ているコケは灰色のトロロ状で生体が食べたがらないやつです。

丈夫で手で取ると葉や茎ごとちぎれてしまいます。

10匹のマジペンがつついて引きちぎったりしてますが、目に見えて減る様子はありません。



コケがついた茎ごとカットするには水草の調子が悪すぎるので、無理にカットして葉の数を減らすと衰えて全部溶けかねないと思うから数ヶ月放置中なのです。

水草の成長力でリン分を吸収しきって完全にコケ防止してくれるのはかなり先のことになる模様。

ヒメツメガエルさんやテキサスドワーフザリガニさんが痩せコケないように、餌をわざと余るように与えているので、餌に含まれるリンが過剰に水中に漂っているのかもしれません。

痩せると機敏になって普段食べないものに食いつくんじゃないかと。

(餌:どじょう養殖研究所 水源 Bランチュウベビーゴールドを与えていますが、特別にリン分が多い餌というわけではないと思います。リンは生体には必須と思われるしコンディションがいいので気に入っています。)


このとおり餌取りの下手なカエルさんは毎日飽食状態。

自分より皿の方がでかいなんて羨ましい!

しかしあんまり餌のやりすぎで苔だらけになるような印象はありません。餌は毎日、気づくと何度も与えますが、毎日コケが増えていく感じではないんです。

冒頭の写真もドバドバ餌やりすぎの割にはコケが少ないとも言えないでしょうか?

意外なリン混入ルート
それは水道水

換水した水道水からもリンが混入するとの情報が。

濾材をゆすいでしまった今年初頭からは硝酸塩濃度が高いので、3日に一度換水していたので、これがコケ発生を助長しているかもしれません。

経験的に、換水2日後ぐらいにコケが妙に伸びているのを見ることが多いです。

換水回数を減らせそうになってきた
ちょっと脱線しますが2015年3月21日、つい先ほどの計測でやっと硝酸塩濃度の安定を確認できたところです。

先日から6in1 試験紙の色は50~100ppmの色の範囲で顕著な変化が見られず。

餌はまったく控えていません。

砂糖無添加ですが、餌が多いので十分脱窒し始めているようです。

なのでこれからは換水間隔も1週間とか2週間に伸ばすことができ、水道水からのリン混入量が減ることで、コケが減ってくる可能性もあるかもしれませんが、それを待ってられないほど汚くなってきました。

嬉々として換水してきたツケが…

換水したらコケが出まくる経験則
リン分は、脱窒作用のように気化させて自動的に取り除くような、完全にバクテリア任せの方法が発見されていない成分です。

 換水するとリン濃度を水道水なみに調整できるはずだけど、体験的には換水数日後に黒ひげが勢いづいていることが多かったので、コケ対策的には「換水するより放置のほうがマシ」という印象。

換水を頻繁に行う限り、藻類が消えていくとは考えられません。

しかし当然ながら硝酸塩濃度が高い状態を放置していたら生体がダメになるので、脱窒がうまく行き始めるまでは換水で食いつなぐ必要があります。

換水の時にリン分を取り除く手立てをとらないと、藻類を応援してしまうことに。

私は以前の記事で「藻類発生防止のためにも換水した方がよい」的なことを書いていますが、藻類発生防止のための換水が効果を上げるのは、藻類が増える異物を入れてしまった時の正常化の時だけなのかもしれません(もちろん硝酸塩濃度が高い時は急場しのぎに換水が必要です)。

水槽の掃除も注意が必要
底床やろ材を掃除するとコケが減るという未確認情報を見ることがありますが、これは下の3点の場合は効果的かもしれないけど、魚のためには、やり過ぎないほうがいいです。

1・泥が溜まりすぎて嫌気化し硫化水素が 臭うほど 出る時
(腐ったゆで卵の臭い、硫酸カリウムなど硫化物を添加しないと出ないかも、当方は炭酸カリウムを使用)
2・微量ミネラルの過剰投与を薄める時
3・未分解のエサ(P含有、カビの原因)があって捨てざるを得ない時

底床やろ材の泥掃除をしたとき、硝化は問題なく行えるものの、意外にも脱窒効果の阻害につながり逆に硝酸塩濃度が上がってしまううえ、しかも硝酸塩濃度は、コケの増え方にほとんど影響がありません(くわしい記事はリンク先参照)。
実際に、掃除して濃度が急激に上がることが何度もあったし、面倒なことにコケがなくなっても硝酸塩濃度が250ppm(魚に危険な濃度)を超えていることが普通にあったので、底床や濾材の掃除は危険な行為でもあると思っています!

もし掃除するなら、掃除した翌日から一週間ほど6in1 試験紙などで硝酸塩濃度を測ってみた方がいいです。比色は1分後を厳守。
エーハイム エココンフォートなど水槽サイズに適合したフィルターがあって小型魚中心である限り、フィルターは流量が落ちない限り掃除しないこと、底砂も餌の残りがカビたりしない限り掃除せず、硝酸塩濃度を薄めるため水だけ換えるのが無難というのが、当方の結論です。
これは掃除した後に硝酸塩濃度を計ればわかります。























放置のほうが
マシな理由を考えた
コケが利用できるリン分はイオン化して水中に溶けているものだけです。

コケは底床に根を張っていないので、沈殿した状態ではコケにリンがゆき届かないから。

放置とはいえ毎日餌を投じているのに、どうしてコケが出ないのかというと、

餌(リンと炭素入り)を投与したときには、底砂がいいことをしてくれている

のだと私は考えます。

底砂には鉄分がふくまれているのですが、鉄分は炭素とぶつかるとイオン化して水に溶け出します。

餌にも炭素分が入っています。

この鉄イオンがリン酸イオンと結びついてリン酸鉄となり共に沈殿する、するとリンがコケに行き渡らないのです。

これが底砂のしてくれる、いいこと。

だからリンを含んでいる餌を入れているはずなのにそれほどコケが出ない。

水草は利用できるし(利用されにくいとの情報もあるけど)、目にあまるようならプロホースで掃除でもすればいいというわけ(掃除しすぎは生体に良くない)。

水道水の鉄イオン供給、炭素供給の有無
餌と違って換水では水道水から炭素が供給されないので底床の鉄分がイオン化しないのでしょう。

だから水道中に交じるリン酸イオンが水中を漂ったままになり、リン酸イオンを利用して藻類が増える、そう考えたら辻褄があいますよね。

もちろん水道水にも鉄分があるはずなのですが、全てリン酸鉄となっていて、それでもコケがでるのは、鉄イオンよりリン酸イオンの方が余っていたからだ、となります。

各地の水道の水質や季節によるかもしれませんが、自然水景にコケが生えているように、水にはリンが普通にあります。そして炭素も鉄もリンにより消費済みだから、もしリンが余っていたら黒ひげが生えてしまうのです。

餌投与   換水
リンが増加するが、炭素も増加する


底床の鉄量によるが
底床の鉄分が炭素によりイオン化する


鉄とリンのイオンがくっついて沈殿


リンが藻類に吸収されないので藻類が増えにくい
飼育水のリン濃度が
過剰な場合、リン濃度を平均化できるものの、

リン酸イオンあり
鉄イオンはすでに消費済み(リン酸鉄化)
炭素供給ない

底床の鉄分がイオン化しないので、
供給されたリン酸がそのままイオンで存在

水道水に交じるリン酸イオンが
藻類に吸収され増殖する


ということは!?
ならば、水道水を入れた後に、さらに鉄イオンもしくは炭素を追加したら解決するかもというわけ。

鉄と炭素でコケ防止
簡単にやれんのか
換水や餌投与を続けていてもコケが出なくなるように、人為的にリンを沈殿させる方法を考えてみました。

今回は鉄と炭の配合により鉄イオンを作って投入、積極的にリン分を沈殿させてコケの勢いをそいでしまおうという企てです。

二価鉄じゃダメだった
 いつも二価鉄を添加しているのにまた鉄を入れるのは、 二価鉄とリン酸の結合が弱いという未確認情報があるのと二価鉄がトロロ状のコケの発生源になるという未確認情報がある(経験とも合う)ことから、二価鉄にコケ防止効果はないと見ているからです。

今回のは三価鉄という別物。

二価鉄のリン結合が弱いから、水草が鉄とリンを分解して利用できるので肥料としては有効であり、水草も藻類も元気になる、逆に三価鉄による結合の強いリン酸鉄は栄養として利用しにくいから藻類を栄養不良にできるという目論見なのです。

二価鉄はあくまで肥料で、今回添加してみる三価鉄こそが黒ヒゲ防止に効果があるのではと。

三価の鉄でリン酸イオンを沈殿させてから二価鉄を入れて水草のコンディションを整えるのがいいのではないかと思ったのです。

鉄入れ過ぎにならないのかが不明ですが。入れ過ぎたら赤錆だらけになるか生体が調子を落とすのかも。追記参照。

実践
材料はよく手に入るものから利用することにしました。

アクア用の製品も見当たらないし。(追記:キレートマリン アクア というのがありました、含有する鉄は無機質ではなくフルボ酸鉄なので肥料用途かと思いきや、河川などで藻類抑止効果が出たと販売ページに掲示されています)


何か買うと入ってたりする活性炭。


中身はこんなのでした。


鉄の材料は、道具箱に入ってる鉄の釘とかワッシャーとかでよさそうなので、今回はワッシャで。ただ、写真のこれは防錆加工(ユニクロムメッキ?正確な記載なし)されているらしく、うまく鉄イオンになってくれるのか不明。

  (以前、水槽に鉄ネジをぶら下げてみたときは、防錆加工のせいか錆びなかったしコケも減らなかったので、鉄材だけだとダメなこともある)


こいつらを少量だけとり、水100ccと一緒にビンの中に入れて振ったら、固形だったはずの活性炭がどろどろに溶けていました。

まさか鉄ではなく活性炭の方が溶けてしまうとは事前の情報からは想像できませんでした。一方、ワッシャーの見た目はあまり変化がないですが、鉄が水に溶けてないとは限らないのでそのまま続行。

鉄材の方はまだ形が変わるほどではなく、本当に溶けたのかわかりませんでしたが、粉状のものが混じった液体を水槽の中にドボドボ投入(水槽の容量130リットル)。

ボトルの底に残ったワッシャーは入れてません。

鉄粉みたいなもので水槽内がにごってしまいましたが、数時間後に見たら透明になっていました。

鉄イオンが濃くなりすぎるのもよくないらしいので程々にしなければ。

これで水中に漂うリン分が沈殿してくれたなら、コケ増殖は止まるはず。
 

勝利条件:ロタラなどに巻きついた茶色のもやもやが、これ以上増えなくなったら成功!!

勝手に減ることはないはずなので、水草ごと切り取ってしまうかもしれないけど、換水してもすぐにコケに覆われて行かなければ成功になります。

ちょっとわかりにくいラインだなあ。

鉄分過剰で生体が落ちたりしても失敗。

もし失敗でもこのページで報告はする予定だからご安心ください(何が!?)。


いまさらですが
もっと簡単な第2案を考えた
墨 汁 を 数 滴 垂 ら す 。

完了。

底床の鉄分を炭で呼び起こす(イオン化)のです。

底床に鉄量が足りない場合は上の第1案でしか効果が出ない可能性はあります(1も結果待ち)。

日本の土壌は火山灰性の鉄が豊富にあることも多い模様です。海外産の底床材はわかりません。
その場合は釘などあらかじめ鉄材を注水場所の底に沈めておけばいいかも。

墨汁とて不純物があるので副作用はあるかも。油膜とか。

第1案も始めたばかりなので第2案の実験はできませんが、どちらにしてもやり過ぎて鉄イオン過剰になれば水槽内が赤錆だらけになったり、生体が調子を崩すこともありえます。

水槽が小さいほど加減は難しくなります。

追記:追記前からこの第2案を掲げてありますが、現在も実践していない方法です。


いまのところ効果みられずっっっと思ったら、
換水ペースが週1回に落ちている現在、陰性水草にも光を当てていると黒ひげが出てくるし、ジャイアントアンブリアやハイグロフィラの葉にも出てきて、とくに鉄投入前から最近までの期間では急に増えて来ています、と報告しようと思っていたら、家の者がHB101を嬉々として投入していたことが発覚。しばらく参考にならない可能性があります。2015年4月13日

HB101はホームページによると魚毒性はないとありますが、体質的に全く異なるエビに無害なのかわからない情報です。

内容は微量元素というから、例の石同様、このまま放置していたらコケだらけ状態になるのかも。

いちおう換水。

その後も炭と鉄を溶かした水を入れて様子を見ていますが、急に増えた黒ひげの勢いは落ちたような気もしなくはない??

今回の鉄イオン投入方法は、リン以外の成分によるコケ増殖は理論上防げないので、あのときのコケだらけ状態に似た現象かも?

数ヶ月は様子見しなければはっきり言えませんが。

何故か生えてこない葉と生えている葉が混在しています。



まさか消えるとは
2015年4月25日追記
黒ひげが完全に消えたわけではないがちょっと目立たなくなってます。
新しい葉にも付かないようになりました。

29日追記:やっぱり「消えた」が正しい表現です。「勝手に減るはずはない」と書いておきながら、嬉しい誤算です。

脱線だけど
硝酸塩濃度が高い時期が1ヶ月続いたせいなのか、微量ミネラル添加(HB101)のせいなのか、またもやカラムナリスが再発したのでエルバージュで薬浴したので水が黄色くなっています。

カラムナリスは罹患歴があると再発しやすいのでしょうか。

しかしコケ増殖+カラムナリス再発という水槽内の大事件と、微量ミネラル添加が、2度も時期が重なったのが気になります。

過剰になった微量ミネラルを換水して薄めるとコケ増殖ペースが落ちたのも一致。

こいつら、やっぱりお好きなのか
カラムナリス菌も藻類も微量ミネラルがお好きというイメージが拭えません。

前回のカラムナリス再発のときや初カラムナリスのときは硝酸塩濃度が低かったので、硝酸塩濃度はタイミングが重ならず、微量ミネラルの添加だけが2度のうち2度とも重なります。

極限環境微生物と同じような感じで、普段は追いやられている有害な微生物が、微量ミネラルがあると無駄に元気になるっぽいのです。

脱線的な報告まとめ
・カラムナリス(口、ヒゲ、ヒレが溶け短期間で死に至る伝染病)はエルバージュで治る
・エルバージュ規定量で生体(魚、極火蝦やザリガニやヒメツメガエル)は死ななかった
 死骸発見できず、極火蝦の稚エビちらほらいる状態
・エルバージュは遮光しないと薬効が短くなるので遮光した
・藻類が遮光とエルバージュで減った経験はない
・微量ミネラル添加剤はおすすめできない(水槽限定)
 1健康効果が見られない、2藻類が増える、3生体が病気になる可能性あり
・微量ミネラルを多量にいれてしまうとリンが少なくても育つ系の藻類が出る
 (極限環境微生物の一種が育ってしまう)

本題の方は??
いくら微量ミネラルを薄めたところで、普通にリンを利用する藻類の増殖ペースだけは落ちないはずです。

しかし写真のとおり、陰性水草にまったくコケが増えていないし、新しい葉が元気いっぱいにのびているし、だから鉄イオン作戦は、良い兆しが出たようにも見えますね。

楽な方法だから今後も続けられるし、しばらくはコケが出たらここに追記報告することにします。








わずかにモスの縁に残っていた黒いのも消えてますね。




換水の翌日にコケが増えることはもうまったくありません。
今回の試みは成功を収めました。


黒い斑点
リン欠乏を恐れて添加中止

2015.8追記
コケが消えてからもしばしば換水後に鉄を溶かした水をいれていましたが、5月からは、逆にリン欠乏が怖いと思ったので鉄を溶かした水を入れないことにしました。

ミクロソリウムの葉に黒い斑点が出てきたのです。

リン欠乏と思います。

クーラーを使っているから高水温にはならないため、高水温が原因の黒くなる病気にはかからないはず、だから黒いところのトリミングもしません。

添加中止で欠乏から回復
2015.11追記
8月から換水をさぼっていたのでリンの補給はないが、新しい葉が展開してきて黒い斑点は目立たなくなりました。

他の水草が何かに食い荒らされたりしたので、食われた葉にあったリンが水中に放出され、それを取り込むことで回復した、的な流れだろうと思います。

だから水草を食べる生物がいたり、照明が暗かったり、水質が合わなくて水草の葉がダメになる水槽では藻類の防止もままならぬこともありえます。



まとめ

・黒ヒゲなどの藻類はリンを好むといわれている
・鉄クギなどの「鉄」と活性炭などの「炭」を水中で混ぜると鉄イオンが発生する
・鉄イオンはリンとくっついて沈殿する
・藻類は明るい上のほうにいるのでリンを受け取れなくなる
・なんと黒ヒゲを消せた
・根を張らない植物もリン欠乏を起こすかもしれないのでやりすぎないほうがいい
・換水では黒ヒゲが増え、餌投入では増えないのは底床の鉄分と餌の炭素成分の関係と考えている
・二価鉄溶液では効果が薄いのは、鉄とリンの結合が弱いからと思われ、換水後から黒ヒゲが出るのが通常より数日遅れる程度となり、トロロ状の黒ヒゲにかわる結果だった(やや手で取りやすい)
・水草を健康に維持できないと、葉が溶けてリンを放出してしまうので、換水していないのに藻類がでることもありえる

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