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食いそうで食わない?

ボララスなどの極小型な熱帯魚と赤系水草、そしてエビとドワーフザリガニとラムズのコミュニティタンク(混泳水槽)の記事になってます。 とくに、魚の病気の治療と予防、コケ防止(藻類の抑制)、赤系水草の色揚げを無理のない方法をさぐり実践中!

やばいぞカラムナリス 【急死 伝染】

家族の求めで新しく魚を購入したら、その中の一匹にヒレが白濁して欠けたようになっていて元気がなく、翌日急死した魚がいました。2014年4月26日追記。
重要な追記:

・カラムナリスに罹ったら進行がはやいので出来るだけ早く薬浴を。生体の購入直後が要注意。熱帯魚を10年以上飼っていて初めてなので、カラムナリス菌が水槽内に突然出てくることはなさそうですが、毒性も伝染性も強いので、できるだけ全員薬浴したほうがいいです(薬に弱い生物以外)。一度混入すると何度か再発。塩で再発ストップはありません。

・エロモナスの病気と混同する記事が多いですが、カラムナリスは伝染病。エロモナスは伝染病ではないです。詳しくは脱窒は普通に起きている!?エロモナスと泥と硝酸塩の関係をご覧ください。ただし使う薬は同じ(表示を見る限り)。


 ・症状:元気が無くなり、体表、口、ヒレなどに白いもやもやしたただれ、水ぶくれなどが出て、ヒレなら欠けたりする。綿かぶりとはちがい、白いものはボソボソっとした、またはとろっとしたような粘膜状であり、ウサギの毛のようなフワフワではない。小さい魚は2、3日で死ぬほど進行が早いみたい。

・原因:ショップの水槽で感染した個体を気づかないで購入する。その後本水槽内の個体に伝染するので、予防するには、買う前に観察して水槽に病気の個体がいる場合は購入しない。あと購入した個体をトリートメントタンクで様子見したほうがいいです。

・カラムナリスで死んだ死体をスネールなど底棲生物に処理されてしまうと蔓延しやすくなる。つまりスネール、シュリンプにも伝染。シュリンプ、スネールはサテライトにも行き来するので、そこに隔離した生物にも伝染します。

・レッドラムズホーンが死魚を処理したときに伝染して死滅していき、ラムズと接触したロックシュリンプまで変色して死んだ。

・同じ網を消毒しないでほかの魚につかうのも伝染の原因になる。

・0.5%の塩はとくに効きませんでした。塩で伝染がストップしたりしなかったのです。魚種によるのかもしれませんが、カラムナリス菌がこの濃度の塩に弱いとは思えません。逆に0.5%の塩分濃度が至適発育条件であるとする情報もありました(逆効果ということ)。2%で発育しないそうですが、そこまでして殺せるわけでないようですし、魚が大丈夫なのかもわかりません。

・メチレンブルー系の青い薬も効きません。

・よく効く薬はエルバージュエースグリーンFゴールド顆粒観パラD。水量あたりの価格はエルバージュがもっとも安価です。よく再発するためコスパ重要かも。グリーンFゴールドは水草を枯らすとのこと。

・マスクをして顆粒を吸い込まないようにしてから規定量を溶かした水を作って水槽に混ぜこみます。

・エルバージュは説明書によると24時間浴までなので24時間後、水を替えていきます。

・手袋は百均で袖まで隠れる長いのがあります。ただ破れやすいので薬浴後の水換え作業には気を付けてください。

・観パラDで並ビーシュリンプ、ロックシュリンプ、ヤマトヌマエビ死なず、ミクロソリウム、ロタラ、ハイグロフィラ、アヌビアスナナ大丈夫。高価。

・最後の再発で、塩なしでエルバージュ投入してみたら、ヤマトヌマエビも水草もコケもダメージありませんでした。見た目には。ビーシュリンプは現在いないので未検証。症状おさまりました。エルバージュは24時間浴まで

・半年にわたり、再発回数3回、その原因は、スネールにも感染することを知らなかったため、病魚のみ隔離して薬浴していたことも大きいです。残ったスネールから伝染してロックシュリンプを失いました。タンクインタンクだとスネールが行き来するので。
 隔離をしないでエルバージュを水槽全体につかうことに。
 この薬だけが効くということではなく、エビや水草に影響がある薬だと隔離しなければならないので再発防止が難しい。

以下の記事は当時の間違った知識で四苦八苦したところを残してます。
アフリカンランプアイの一匹です。

尾ぐされ病に似た症状のなかでもカラムナリスという細菌性のものみたいです。

こんなに早く死んでしまう病気を見たのは初めて。

油断しちゃったアイタタタ
買うときに魚の健康状態をチェックし忘れていました。

以前使って半分残っていた観パラDを本水槽内に残り全部投入、ほぼ規定量。

観パラDグリーンFゴールドリキッドは水草を枯らしません、グリーンFゴールド顆粒は枯らすそうです)。

後から考えると、観パラD投入で小康状態になっていたようですが直るといえるほどでもなく。

それから一週間ほど経ってから、急に別のランプアイにも似たような症状が出始め、症状が出たら翌日には死ぬという事態が続いて、とうとうグラミーにも伝染。

薬効が切れて再び蔓延したような感じ。

病魚を隔離
下の写真の魚たちもヒレをたたんで元気なく漂っていたので隔離しました。ネットで捕まえるときはまったく無抵抗。かなりの衰弱ぶりです。

本水槽内にプラケースを浮かべています。

プラケースwith発泡スチロール
発泡スチロールで転覆防止パーツを作ってあります。

四角い発泡スチロールをプラケースの上部の出っ張りを除いたサイズギリギリに切り抜いて、残った外側を、プラケースの下から上に通して引っ掛けたものです。普通のカッターで簡単に切り抜けます。

発泡スチロールの浮力で転覆しなくなる仕組み。

火災防止策
本水槽内なので温度管理は必要なし

これならヒーターの熱でプラケースを溶かす事故は起きませんのでおすすめ。

プラケースにヒーターを入れる方法は、急な所要など外出が長引いて、水位が下がりすぎたときに火災になる可能性があります。

追記:この方法はスネールが行き来するので、気をつけないとスネールが媒介して伝染してしまいます。

メチレンブルーが効かない
4匹を隔離して最初にグリーンFの青い薬剤を使いましたが一晩経っても症状はかわらず。効きませんでした。

パッケージに尾ぐされ病に効くと書いてあったのにー。

調べたら尾ぐされ病の症状でも、カラムナリスという菌由来の病気と、カビ由来の病気があって、青い薬はカビにしか効かないみたいです。

グリーンFにはアクリノールという抗菌剤も入ってるはずなんだけど。

グリーンFゴールド顆粒で薬浴
プラケースに急遽ホムセンで買ってきたグリーンFゴールド顆粒を0.05グラム投入(計量スプーン10分の1、規定量ですがカンで計りました)。

発がん性があってマスク着用。

ホムセンにはリキッドもありましたが顆粒の方が安いし隔離したので顆粒でいいと思いました。

薬浴して翌々日までの結果は3匹改善、2匹死亡です。体力があるうちなら効き目があるみたい。

魚病で薬が効いたのを初めて見ました。

しばらくこのまま管理して様子を見ようと思っていました。

ところが…

本水槽内のグラスキャットの一匹にも伝染していることがわかりました。普段隠れている一匹が出てきたのでよく見たら、白濁したフチのある透明な斑点がいくつかあって、ヒレの端が欠けています。

ゼンスイピンクだけしか点灯していない時間に撮影したのでこんな色です、カメラの設定もちょっと赤すぎました。


写真中央左よりの黄色いミサイル状態の魚は快癒したGHDグラミーです。

とにかくグラスキャットほどの大きい魚にも伝染しちゃってる。驚異的な伝染性と毒性です。

もう全員薬浴しなければいけないようです(当時は魚だけ薬浴の意味ですが良い手ではないです)。

グラスキャットは捕獲用のネットを見ると水中を跳ねるように逃げ回り、水草が邪魔して1匹も捕まえられません。

その割りに草の上で動かなくなったりして苦しそう。

もう本水槽に薬を入れるしか。

しかし、グリーンFゴールド顆粒水草を枯らすそうです。

水草を枯らさないリキッドを買ってくる数時間で衰弱してしまう怖さを感じており、この際、水草をあきらめて本水槽内で全員薬浴することにしました。

顆粒2gを水に溶いて投入。規定量は3g~でしたが、1包が2gだったので2gで様子見。

エビだけはプラケースに隔離できました(隔離しなければよかたったです、この薬がエビ大丈夫かはわかりません)。

 
右上の水作フロートボックス通水する隔離箱なので、薬が入ってしまいます。ここに隔離しているロックシュリンプを左上のプラケースに引越し。

プラケースで薬浴中の魚は本水槽にいれて一緒に薬浴させます。
 
  
なのでこの景観も最後になると思います。

きっとすごい腐海水景が出来上がると思いますが、水草はスポットLEDライトの強さで回復する可能性もあると思うので、別ページでアップロードし続けようと思います。回復しなくても腐海ネタでアップするでしょう(リセットの4文字はどこへ)

薬浴の結果もこのページに追記していく予定です。






翌日の写真です。

グリーンFゴールドで黄色い水になってます。

前日よりは透明度も上がって容態が安定して泳いでますが、エラの周りが真っ赤です。透明な斑点もまだあります。

他のグラスキャットのヒゲも欠けてきています。規定量より少なめの投与なので足りないかな。

2日後、薬を規定量まで追加投入。まだ時間がかかりそう。



なんでここにいるの?
4月11日薬浴終了

隔離したはずのこのお方がなぜか本水槽に。

(追記:当時はエビが薬で死ぬとの記事を読んでいたのでプラケースに隔離していました。しかしエルバージュ規定量ならエビは死なないです、ただし弱いと言われているビーシュリンプは未確認、この薬はグリーンFゴールドなのでダメージ不明)

薬が強いので長期薬浴はできないという情報も見たので一時やめることにしました。

このお方は一応ノーダメージっぽいです。98年からこの水槽にいるけど、何歳なんだろう??

半換水を2回繰り返して薬を抜きました。それでも、


枯れました()
ミクロソリウムだけですが、こんな姿は初めて。薬浴4日ぐらいから茶色くなり始めてました。

まだ切らずに放置していますが、こういうのが溶けてコケの元が増えるんじゃないかなー。

ミクロを何株かプラケースに隔離してあるので、予後を観察してからそのうち復活させようと思います。

他の水草は枯れてませんが気泡を出さなくなりました。それでも普通に伸びてくるハイグロフィラって強健中の強健ですね。

皿の上にオトシンネグロが写っています。ナマズだけど規定量に近い薬浴に耐えてくれました。タイガープレコも健在です。
 

グラスキャットは溶けた髭が再生してきています。

換水作業でまた隠れてしまい、3匹揃って撮影できませんでしたが、瀕死の重体からはすっかり回復したようです。

しかしランプアイの1匹がまた弱ってきました。

プラケにうつしたり本水槽にもどしたりで散々な目にあった個体なので、体力が落ちたのか、別の病気にでもかかったのかわかりませんが、危機を脱したとはいえない状況です。

追記:ランプアイは再び薬浴を開始する前に死んでしまいました。残念ですがランプアイ全滅。

他の魚はいまのところ無事です。


小さなボララスたちに全く伝染しなかったのは奇跡的。

先月購入したときに状態がよかったので、その体力が残っていて耐えられたのではないかと思います。

うちの水槽で、これほどの体力をつけるには、生餌をあげたり硝酸塩をもっと減らしたりしないといけないのかも。

珍しく3匹揃ったところ。欠けた髭は完全に再生。ぶつぶつした透明な斑点も消えました。
時間帯によりタイマーで点灯するライトが違うので写真の発色がそれぞれ違うことがあります。



2014年4月22日 今度はグラミーの一匹がふらふら弱りはじめました。まだまだカラムナリス菌がどこかにいるようです。

一匹だけ隔離してもつぎつぎ発症して無駄なので隔離せずまるごと薬浴します。

0.5%の塩とグリーンF顆粒1g(残り全部)を投入。規定量は3gほど。

ごはんじゃなくて塩600gです。

飼育水の塩分濃度を、魚の体液の濃度に近づけて、浸透圧の差による内臓の負担を軽減することで、病気に勝てるようになりやすい、らしいので投入です。

ドバっと入れていいのかわからず、ドンブリに水を混ぜながら何回かにわけて上澄み液を入れる作業を、塩がなくなるまで繰り返しました。

今度こそ水草全滅かも??

塩分を含んだ水にエアレするとき、塩はねがつくので、こういうのをしました。

水作のフロートボックスのフタです。

真ん中の穴にチューブを通してからエアストンをはめます。



4月23日 塩と薄めの薬浴で復調する気配はまったくなく、弱っていたグラミーが落ちる。

グリーンFの濃度が薄いとだめなのかも。

4月24日 というわけで顆粒追加購入。もう一匹も弱りだしています。

グリーンFゴールド顆粒を規定量まで入れようとして、はて?

なにか忘れてないかな?うーん何だろう。

「!!!」

ヤマトヌマエビ(年齢不詳)が本水槽に入ったままなのを思い出し、急遽捕獲作業へ。

とっても、どこにいるのか全くわかりません。

一時間ほど、別の作業をしていたら、流木の陰に動くものが。

元気にツマツマしています。

流木ごと吊り上げて捕獲完了。

ミクロソリウムの取り置きとアフリカンロックシュリンプも一緒のケース。


アジアロックシュリンプは別にしました。

ヤマトヌマエビはケースに戻すときに元気に跳ねたので薬で弱ってはいないかも。

グリーンFゴールド顆粒はエビにダメージがあるといいますが、濃度が薄いから大丈夫だったのでしょうか。

この後本水槽内に薬追加投入しました。

 もう一匹のグラミーの病状、薬を追加すると進行はおそくなりました。

伝染した魚に共通すると思われるのが、死んだ個体を死ぬ前にいじめたりしていたので、触ると伝染しやすいことになります。 食べた生物から媒介するので、カラムナリスにかかってたらしき死体があった時点で薬浴を検討すべきかも。



4月26日 薬浴でグラミーが回復

これも死ぬだろうと思ったぐらいで2日にわたって弱っていましたが、利きますねこの薬。

でも薬効期間が短い。効いたからと安心しているとぶり返すこともある怖い病気だと思いました。

薬効成分が光で分解されるそうだから、ライトを消すと期間が伸ばせるかもしれないけど、水草がへたって面倒なことになりそうです。

水草はミクロソリウム全滅、ロタラが勢いと色が落ちてきてるので、多分枯れます…。

アヌビアスナナとハイグロフィラはそのまま耐えてくれそうです。

 グラスキャットたちの調子はどうだ?



短い。



短いよー。

髭の一部が溶けて、ぽろぽろした白いカスがくっついたようになっています。

そこへグラミーが。

「なんかついてるよ?」という感じでグラスキャットの髭をつつく!

まっ、また伝染するのか?!

グリーンFゴールドがなくなってエルバージュ購入
グラミィに伝染した気配はなかったものの、グラスキャット自身はまた状態が悪くなってきて、薬を再投入することに。

エルバージュエースが一番安くすむらしいのでこれに変えました。

これで伝染しかけた魚たちが持ち直しました。髭が欠けてきていたグラスキャットなどが生き残りました。

が、一番症状が酷いグラスキャットの一匹がそのまま死んでしまいました。

最近めったにエサを食べに来ない個体でした。エサのあげにくさがこういうときに体力不足として出てきた感じです。


エアレ中止で改善
4月から5月後半までたびたび再発を繰り返しましたが、なんとエアレをやめたほうが良いというネット情報を見つけたので止めたら、再発はおさまりました。

ただし、エサ食いの悪い個体たちが全部落ちたから蔓延がストップした可能性も否定はできません。

塩0.5%投入で調子が上がることはなかったので、塩は関係ないようでした。もっと高濃度にすると効果があるらしいけど。



被害総括
ボララス被害ゼロ、GHDグラミィ1死亡、グラスキャット1死亡、ランプアイ全滅、なぜかラムズ殆ど死滅、ロックシュリンプも全滅(アジア、アフリカンとも)

ボララスたちは、エサ以外には全く接触しなかったのと、購入時から調子がよかったこと、十分エサを食べていることなどのおかげでカラムナリスに罹らなかったようです。

7月追記アヌビアスナナも枯れてロックシュリンプ全滅。ラムズホーンが本水槽と隔離水槽を行き来していたのがまずかったのかも。ほかの水草も元気がありません。

多くのラムズやロックシュリンプ2匹は、はたしてカラムナリスが伝染したせいで死んでしまったのかわかりませんが、両者とも同じ餌場にいた都合上、死魚を食べてしまった個体からどんどん伝染してもおかしくはないと思います。

アジアロックシュリンプとラムズホーンと一緒のプラケースにいたヤマトヌマエビ(15歳以上♀)も、ロックシュリンプと同じように数日動かなくなったりしていましたが、なんとか生き延びてくれました。ラムズホーンも一匹だけ生き延びました。

いやーひどい。こんなになると最初から知っていたらどうするか冒頭に追記しときましたが、大変な後悔。

下はエアレ中止から一ヶ月様子をみての写真です。

薬害で水草が溶けてコケが蔓延し始めていますが、なんとか病気は収まりました。

度重なる薬浴で水草が溶けていき、ハイグロフィラが半透明のテロンテロンになってしまったので半分以上引き抜きました。

根づいてるものは、コケ対策の貴重な戦力になるので極力切らないでおきます。

写真だと明暗のコントラストの都合で写っていませんが、水草の根元は溶け落ちた葉が絡んでいて結構汚いです。

これがプロホで吸い出せそうで吸い出せない、枯れた部分と健康な部分とつながってて、無理すると全部千切れそうなのです。

今後はハイグロフィラを増やしてコケをやっつけてもらおうと思っています。そのためにもトリミングはしばらく避けておき、水面に浮いてるやつを差し戻していくことにします。

水槽復活への記事はこちらに書いていきます。


2014年10月上旬
グラスキャットさんが一匹ヒレ欠け病を再発したので、エルバージュ規定量を水槽内に投入しました。

塩を入れなかったけど症状は治りました。

水草が枯れないように数本バケツに取り出してから薬をいれたのですが、抜き損ねた水草や水草を覆っているコケなどにダメージは見当たりませんでした。

だからを入れる方が水草にはダメージになるようです。

間違ってヤマトヌマエビ入れっぱなしで薬浴してしまい、死ななかったので、隔離の苦労はいらなかったかもです。ロックシュリンプも隔離しないで薬浴していたら死なないですんだのでしょうか。





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